籔内行政書士事務所

NPO法人設立の部屋

 
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籔内行政書士事務所

香川県綾歌郡国分寺町福家甲495番地64
 
電話:087-874-4947

事業の見直し

NPO法人を設立し運営をしてしばらく時間が経つと、設立当初の目的や目指すべきものを忘れがちになってくることがあります。
 
それは日々の忙しさであったり、予定していたことができていなかったり、また資金的な問題、人的な問題と原因は様々です。
 
だからといって、何もせず毎日を過ごしていいわけではありません。
 
また、順調にいっているからといって安心しきっているのも問題です。
 
活動を長期的に継続していくのであれば、少なくとも年に一度は全体的な見直しを行うことは必須です。。
 
どのような流れでやっていくのかご紹介します。

法人の目的の確認

まずこの法人は何をするために設立されたのか、その原点の確認をしてください。
 
1.NPO法人の基本方針を確認
  ・地域の環境を改善する
  ・発展途上国の人々の生活を支援する 等々
 
2.NPO法人の具体的目標を確認
  ・地域の海岸からゴミをなくす
  ・発展途上国に学校を建設する 等々
 
3.NPO法人の具体的計画を確認
  ・週に一回、地域の人を集めてゴミ拾いを行う
  ・イベントで対象国のお店を出店する 等々
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現状の分析

NPO法人の目的が確認できると、次に現状の分析を行います。
 
<人>
・人数は揃っているのか?
・人員の配置は適切なのか?
・活動を行うのに必要なスキルは確保できているのか?
・活動を行うのに必要な専門知識は確保できているのか?
 
<物>
・活動を行うのに必要な物は確保できているのか?
・活動を行うのに必要な資金は確保できているのか?
 
<組織>
・組織の運営に無理はないのか?
・理事会や総会は機能しているのか?
・問題が発生した際の報告・連絡・相談はできているのか?
・会員間の連絡体制は機能しているのか?
・それぞれの役割分担、責任範囲は明確になっているのか?
・入会、退会の規定に問題はなかったのか?
・各スタッフへの給料、休日に問題はなかったのか?
・経費は適切に使用されているのか?
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問題点の明確化

現状の分析を踏まえて、どのような問題があるのかピックアップします。
 
<人>
・Aの事業を行うためには、最低3人は確保しなくてはいけない
・Bの事業について、専門的な分野になるが詳しい者がいない
 
<物>
・Aの事業は問題ないが、Bの事業に必要な○○が足りない
・○○を購入したいが、資金的に困難だ
 
<組織>
・スタッフが不足がちできちんと休日が取れていない
・問題があっても一部の人だけで解決しようとしている
・発信した情報が全会員に伝わっていない
・役割分担や責任が曖昧
・どうにも経費がかかりすぎている
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行動計画を立てる

問題点を踏まえて、問題解決のための行動計画を立てます。
 
<人>
・人員確保のため、イベントを開催して各会員の知り合いを連れてきてもらい、活動を知ってもらおう
・会員の中でBについて詳しく知っている専門家を知っているか聞いてみて、いない場合は○○から探してみよう。
 
<物>
・○○を購入するのは厳しいので、会員に持っている人がいるか確認して、あれば譲ってもらおう
・全体的に資金が不足しているので、街頭で募金活動を行おう
 
<組織>
・スタッフの勤務態勢の見直しと業務分担を見直そう
・問題が発生したときの連絡体制を見直そう
・役割、責任を明確にしよう
・経費について一度検討委員会を開いて見直そう
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注意点

主にこのような流れを基にして見直しを図るのですが、自分たちだけで行うと、その効果が薄れてしまう危険性もあります。
 
それは自分たちで行うと、自分自身の問題にもなってくるので、どうしても甘くなってしまったり、なあなあで済ませてしまったりする恐れがあるからです。
 
それではせっかく見直しをしても、時間だけ使って、結局意味のないものになってしまいます。
 
よって、可能であれば組織を冷静に見ることの出来る第三者を交えて見直すことをお勧めします。
 
当事務所では、NPO法人設立以外でも、これら運営のコンサルタントも行いますので、お気軽にご連絡ください。
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