随筆集

2009-05-07 Thursday
言語
 
言語というものは自分の思いを相手に伝えるための道具に過ぎない。思っていることを完璧に言語で表現することは不可能なことであり、限界がある。特に霊的なことをそのまま言葉で表すのはさらに難しくなる。このホームページでは進化とか進歩とか成長や波動などという言葉が良く出てくるが私はその一語一句の意味を厳格に吟味しているわけではない。
 
あまりにそういうことにこだわるとこういうものは表現出来なくなるのである。学問的に正確な言語が使用出来ているかどうかなどということは言語学者の仕事だと思っている。木を見ずに森を見ること、例え僅かでも文章の奥に秘められた霊的(生命の)波動を感じ取って貰えたら十分と思っている。進化であろうと進歩であろうと成長であろうとそういう言葉の差異はどうでもいい。特にインスピレーションを受ける時の心境を言葉で表現せよと言われても、そういうものを表現する言葉は見当たらない。
 
我々が日常生活で使っている言葉、これは完全なものではない。誰しも言葉で表現出来ない心境というものを体験することがあると思うが、そういう時は言葉というものは無力になるのである。言葉で音楽や美術など芸術の世界や宗教的境地を表現することは出来ない。またスポーツや大自然を相手に味わう感動なども言葉で表現できるものではない。言語で表現できるものはあるレベルのものまででしかない。私は言葉で表現出来ない世界を僅かばかりでもこのホームページにおいて言葉で表現できたらと思っている。
 
真理は無限のバリエーションを持つがその本質は単純なものであり、誰しも内なる自分は真理に通じている。その真実の自分、神につながる自分を見出していく旅が人生であろう。現代人は溢れるほどの情報の海に溺れ、本当の自分というものを見失ないがちである。時々は今まで積み重ねてきた情報や知識を洗い直して、素の自分を見つめてみることが必要ではないかと思うのである。

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Last updated: 2012/3/17