久しぶりに三年前に他界した義父と交信した。すでにかなり先に進んでいて、地上世界の人たちとは考え方が違ってきているように感じる。霊目で物事を見ているのだろう。
そちらの家族が皆幸せに暮らしてくれたらそれでいい。そちらを去った人間にとってはそちらに帰ってみるということは昔住んでいた場所を久しぶりに訪れてみるようなものだ。懐かしい気はするが再びそこに帰って昔の生活に戻りたいなどという気持ちにはならない。誰でもそうだと思うが今住んでいる所が良い。自分が過ごした時代や場所は実感から遠ざかり既に過去のものになっているということだ。
葬式や法要、墓などはそちらの人間の為にあるようなものでこちらとの直接の関係はない。こちらの人でそういうものにいつまでも関心を持っている者はいない。住んでいる世界が違うのだから。私達が関心があるのは物や形ではない。愛の心だけ。それがお互いを繋ぐものだから。
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