死後の世界

 21      冥界便り その8
 
元僧侶の人からのメッセージ
 
そちらの世界の殆どの人々は目に見えるものが真実だと思っています。その内面はなかなか見えないからです。こちらの世界は内面の世界でそちらの人々が大切にしている物や形として現われたものは意味がなくなります。丁度逆になっているわけです。私も僧侶でしたがこちらでは僧侶の位などは何の価値もありません。座主とか大僧正とかあじゃりとか一杯ありますがそういうものを有難がっているのはそちらの世界だけです。こちらで認められるのはその人間の霊性がいかに磨かれているかということだけなのです。いくら自分は偉いお坊さんだと言ったところでその人の霊のレベルがわかってしまうのでこちらでは通用しないのです。そもそもこちらの世界にはそういうものはありません。必要がないからです。
 
そちらの世界では懸命に修行をしている人もいますが宗教の形や作法を真理と勘違いしている人が一杯います。形を追い求めている限り真理は見えません。宗教の儀式や形式は人間が作ったものです。その世界が真理だと思っている人は生きている間も死後こちらに来てからもその世界で暮らすことになります。言い方を変えるとそれは囚われの世界なのです。一旦その世界に入れば目覚めるのは容易ではありません。何十年何百年とその世界に閉じ込められている人が一杯いるのです。そういう人たちは頑固で自分の考え方を変えようとしないのでやっかいなのです。
 
更新日時:
2008/04/18
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Last updated: 2012/3/26