真理を求めて

 
 
16    自由意志と法則
 
人は他の生き物と違い高等であるがゆえに自由意志を授かっている。それならば何をしてもいいように思いがちだが、実は我々の周りには法則の網の目が張り巡らされているのである。私たちの考えること、行為の全てはそれによってきちんと規制されているのである。自分の人格や能力の範囲に応じて自由意志の範囲も自然に決まるようである。この世でエゴや悪事のやり放題をしていても罰を受ける事なく人生を過ごしている人間がいるかに見えるが、それはこの世で生きている期間だけを見ている限りわからない。死後、次元の違う世界に移った後、必ず代償を支払わされるのである。
 
死後、猛烈な反省の後に自らの判断で肉体的、精神的にハンディを背負って再びこの世に再生し、苦痛を体験しなければならないこともあるだろう。逆に愛の心で人や世の中の為になる行為をしている人間には必ず御褒美が与えられるのである。つまり法則に逆らえば進化が遅れ、調和して行くならば進化が促進されるということである。誰一人として法則の適応を逃れるものはいない。人間だけでなくこの地球もそこで生活している生き物も全て、そして全宇宙が法則に包摂され、その秩序の中にあるのである。また如何に法則に逆らったとしても闇に葬られるということはなく何時かは目覚めて再び進化の道を歩むようになっているのである。
 
一体誰がその宇宙の秩序、法則を作り維持管理をしているのか。古来より人は見えざるこの宇宙の法則を神、仏として信仰の対象としてきたに違いない。表現方法は違えその根源は一つのはずである。その創造主をネイティブアメリカンは大霊(great spirit)と呼び,日本神道では天の御中主の神、真言宗では大日如来と言い、また近頃はサムシンググレイトという言葉もポピュラーになった。その他にも様々な名称で表されているだろうが呼び名にこだわる必要は無いだろう。
 
その存在を言葉でこういうものであると表現するのは極めて難しくあまりにも人間の理解範囲を越えている。が、とにかく有るとしか言いようが無い。目にも触れず耳にも聞こえず肌にも感じることはないが宇宙の生きとし生けるもの全てを養い管理しているのである。我々は皆この大霊(私にはこの言葉が理解しやすい)から生命を貰っているのである。言い方を変えると自分も大霊の一部なのである。自分の中に宿る神性、仏性(大霊から貰った)に目覚め育てていくのが人生の目的であろう。人は時に道を外れたとしてもいつかは必ず大霊の定めた法則に従わされるのである。何百年(死後も含む)もしくはそれ以上の年月に渡って悪事に染まり、法則に逆らい続けたとしてもである。大霊の無限の叡智と愛の力に逆らえる者は存在しないのである。
 
この地上世界で暮らしている我々は極めて短い期間しか認識する事が出来ないが、その前、その後と永遠の魂の旅は続いているのである。生死を越えた目で見ない限り悠久の生命の姿を実感することは難しいだろう。またそれを言葉でこういうものであると表現するには無理がある。言葉というものは限られたものしか表現できない。世界中の文献や宗教書を読み漁ったとしても言語からその実感を感じ取ることは出来ないだろう。理屈を越えた未知のものを理解する為には知識の上に霊的センスが必要であり昔から優れた宗教者は皆そういう資質を備えていたはずである。
 
広大無辺の大宇宙を生み、その全てを統括し、全ての惑星の軌道を制御し、地球の四季や潮の干満を誤ることなくコントロールしているものを何と呼べばいいのだろう。私達人類もその無限の叡智により生成され進化の道を黙々と歩んでいるに違いない。進化というものはスパイラル状に進むものであろう。一時的に遅れたとしてもまたその軌道に戻る、戻らされるのである。このホームページのインスピレーション集に「総ては良きに計らわれている」という言葉が出てくるがそれはそういう意味であり、気付こうが気付くまいが全ての人間は大霊の愛を受けているということである。巷に神とか仏と呼ばれる高級霊というものは総て大霊の意思の執行者ということであり高いところから人類を指導し、自らも進化を続けているのである。
 
こういう話は宗教的であるかもしれないが理屈を越えたものを表現しようとすれば自然にそうなってしまう。時の流れというものを短いスパンで捉える限り人類は退化しているように見えることもあるだろう。永遠の生命の姿というものを認識しない限り真理を理解するのは難しいだろう。そしてその生命の法則を神と呼ぶ他はないのである。
 
更新日時:
2009/09/05

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Last updated: 2011/9/2