遍路の話

6    巡礼と意識の回廊
巡礼のコースには過去何百年に渡って巡礼をした人々の意識のエネルギーが刻み込まれています。特に四国遍路のコースはそのルートが実にうまく設定されており巡拝(四国は巡拝といいます)のコースを大きな集合意識ともいうべきエネルギーが流れているようです。遍路はその意識の回廊の中を巡礼をしているうちにそのエネルギーを浴び続ける事になります。遍路をするということはすでに自分が非日常的な感覚になっており、無心に歩き続け、祈りを続けているうちに自然にその意識と一体化するようになります。
 
その意識の次元は我々の日常生活でのものとは明らかに違います。信仰心に基づいたものであり意識のバイブレーションが違うのです。つまり遍路は巡礼中は次元の違う世界にいるということです。愛に目覚めたり物事を高い次元から見られるようになります。四国を回っているうちに奇跡を体験した、信じられない事が起きたという話はよく耳にしますがそれは自らの意識を高い次元に合わせているからでしょう。事実私もそういう体験をしました。意識のレベルを上げることによって超常現象は起こりやすくなります。遍路は出来れば一人、あるいは夫婦、多くても数人まででしょう。団体の大型バスでワイワイとか、納経帖の朱印を貰うためのスタンプラリーのような回り方をしている人も見かけますがそれはまた別のものだと思います。
 
 
更新日時:
2008/01/29

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Last updated: 2008/2/26