日御崎神社

出雲大社から日御崎灯台に向かって車で10数分、出雲半島の西端にあり日本海の荒波が打ち寄せる海岸沿いにある。去年の夏ここを訪れた時に丁度社殿が建て替えられていてとても良い神気に満ちていたので再び来てみました。主祭神は天照大御神と須佐之男尊で3貴神のうちの2人が祭られています。天照大御神が日沈宮、須佐之男尊が神の宮に鎮座されています。日沈宮とは日本の夜を護るためにここに天照大御神を奉れという神のお告げによって出来たということです。伊勢神宮が日本の昼間を護る事に相応してここは夜を護る意味があるのだそうです。そこで日御崎は古来夕日を崇め続ける霊域として崇敬されてきたらしいのです。この神社の沖に経島という古来よりの禁則地があり霊域として年に一回神職が毎年8月7日に上陸して神事を執り行うということです。その島はウミネコの繁殖地で天然記念物に指定されています。
 
朱塗りの社殿の前に立つとピリッとした神気が伝わってきます。そのエネルギーは伊勢神宮とも、出雲大社とも違うもので清冽な海の気を感じます。神社の左手には怒涛逆巻く冬の日本海が見え、そこから潮気を含んだ強風が容赦なく吹き付けてきます。寒いのを我慢して神鏡をじっと眺めているとこの強風の中お参りご苦労さまという波動を感じました。ここは一般の観光客は少なくひっそりとしているので人気に影響されることなく清浄な気が保たれています。島根はさすがに神話の国、古代からの神社が土地の人たちの努力によって今に受け継がれています。どの神社も歴史と伝統があり、しかも素朴そのもの、そこでは直に神霊の息吹が感じられ、あたかも古代にタイムスリップしたかのような感慨に浸ることが出来ます。
 
 
 
更新日時:
2008.02.04 Mon.
prev. index next

ホーム 真理を求めて インスピレーション 死後の世界 随筆集 意識の世界 プロフィール 遊びの話
フォトギャラリー 聖地を訪ねて 遍路の話 リンク集


Last updated: 2008/10/29