戻る
素麺記  06年8月
8月31日
「DVDレコーダーを買うの巻」その3

電気店に行ったら担当がいなくてこれっぱかしのことが分からない。午後からの勤務だそうで、結局自分でやる羽目になった。
もっともこの日記を読んでいたK氏のアドバイスで、直列につなぐことしか(店員の説明による)頭になかったんだけれど、並列につなぐこともありだと気が付いた。

「OK!」

機種によっていろいろあるんだろうけれど、説明書には全く書かれていない。DVDにはBS端子がなかったのでそのことも考えて配線をしなくてはならなかったことを付け加えておく。

「ようやった!えらい。」

それで、今日は夕方からDVDを見て、晩も見ていて、見終わったのが9時半。



「アッ!今日、どっちの料理ショーがあったな!?」
「そうめん、そうめん。どこなんやろ?」

もう最後の仕上げにかかっていて分からなかったが、結構太い素麺でした。
たぶんどんな風に製造しているのか写ったと思うんですが見られなくて残念!

最後に生産地が出たので調べてどこのか分かった。
製造過程は載せていなかったので分からない。けれど「葛」を使っていると書いていたので小麦粉100%ではないことは分かった。
小麦粉は「小麦粉の芯だけ使っている」と書いていましたが、そんなことありえんでしょう。製粉の仕組みを知っている人なら分かります。
葛なんか入れてもちもち感を出そうとしている。

あ…、文句つけようとしているみたいでなんだな…
出演者が言っていましたね。
「小麦粉の香りがする。」と。
それは紛れもなくいい小麦粉を使っています。

私もそんな風味と食感をずっと目指しているので、良いものだと分かります。
でも値段はすっごく高い!3倍する!(すぐに豪邸が建つわ。)
8月30日
「DVDレコーダーを買うの巻」その2

なんとビデオを見ようとすると見られない。ビデオからテレビを見ることもできない。
不具合なのか受け付けないのか分からない。

オウ マイ ガッ!

明日電気屋に行って聞いてみよう。
きっとしらへんのやのうて機械の機能がないのやと思う…
DVDが見られるということはまずビデオがちゃんと接続できてるということで、そうなると何も機械のことが分からないオジサンはお手上げなのです。

DVDは大好きなニコラスケイジの「ナショナル トレジャー」とかみさんのリクエストの「ハリポタ」を借りてきました。あまりにも場面場面が忙しくてニコラスケイジのいいところが引き出せていない。
あ、それとトムハンクスの「空港で1年間待つ」とかいう感動映画というのを借りてきた。

DVDを見ていたら、うちのテレビは4対3なんやけど、時々16対9になるのはどういうこと…


東京の人からFAXで「お試しセット」の注文が入った。
当然初めての人なんだが、「近所に住む友達が、美味しいの美味しいのと言うものだからどんなのか食べてみたくて…」「今年はもう終わったから来年御中元に使いたいと思っています。」という。

いい心がけです。(笑)

「お試しセットには素麺だけでなくうどんも入っていますのでこれからも食べていただけますよ。」
「じゃあ、お歳暮にも使えますね。」

ますますいい心がけです。(笑)

「うどんは1年中いろいろにして食べられますからね。食べてみてください。」
毎年ご注文をいただいて友人に宣伝までしていただいたN嶋さんありがとうございます。

それからそれからS枝さん、「よう売れたやろう。あんたとこの素麺は他とは全然違う。余所のくれたんはみんな他に回すんや。もう全然食べられへんの。あんたとこのは茹でて食べ残っても明日また食べても変わらず美味しく食べられるんや。」
「いやさすがに一晩置いたやつはあかんでしょう。そのときに食べてしもうてください。」
「ううん、ほんなことない。美味しい。食べられる。」

もうなんかファンというのか信者というのか…
最近横に広がった鼻が心なしか上を向いてきたような…
有難いことです。感謝で足向けて寝られん。
立って寝なあかんが…


この冬の素麺の方針は決めた。
うどんについては悩んでいる。
製造間もないときには美味しく食べていただけるのだが、貯蔵しておいて茹でてみると麺割れができることが分かったのである。
もっともこれも一様ではなく割れないもの、割れるものがあって「????…」なのだ。

これが製麺上の問題なのか小麦粉の問題なのかが分からない。
何かとっかかりがあればそこから広げていけるんだがなあ。

確かに貯蔵によるグルテンの変成(厄現象も含めて)はあるがどのように作用するのかは私には分からない。製粉会社による高温貯蔵による変性について検査をしていることを今から15年前に話されていたので聞きたいが、教えてはくれんでしょう。

この秋に製造にかかるまでに何かとっかかりを見つけてみよう。
8月29日
DVDレコーダーを買うの巻

最近、ビデオを借りにいっても新作はないのです。
全部DVD!
見るのはパソコンでは見ることができるのですが、かみさんがアレルギー症状、いやパソコン拒否症状を起こしているんでパソコンでは見たくないと理不尽なことを言う。

「DVD何タラ…2,3万であるんやろ。買わんか。ネットで調べて。」
「新聞で3万切った価格で出たとか書いてたな。」

ネットで調べてみると、「DVDプレーヤー」「DVDレコーダー」「ビデオデッキ」…
何がどう違うねん…
評価、質問、解答…カタカナがいっぱい出てきて何がなにやらさっぱり分からんが…
分からんけど、東芝製「ak−g300(かんたろう)」と「xs38」の2機種に絞る。

「わからんのに絞ったんか…?」
安くて評価がよかったのよ。

量販店の小豆島支店に出かけてみてみると「かんたろう」はあった。「xs38」は評価は高かったが昨年末のもので在庫してなかったようでした。
「これはいくらですか?」(なぜか値段が付いていなかった。)
「28.800円です。」
「ネットで27,000円くらいでしたが…」
「じゃあ、それでいいです。」
(あちゃあ、言うてみるもんやが…)(送料と代引手数料儲かったが…)

「あの…これ取り付けてもらえます?」
「店頭渡し価格になっております。」
(自分で取り付け言うことやね。)

かえって早速箱を開けて説明書、(取扱説明書)、なぜか2冊あるやン。
読んでみると、意外と簡単に接続出来そうやん。

ここでハタと気が付いた。
今あるビデオデッキでビデオも見たいやン(DVDレコーダーにはビデオデッキが付いていない)。
どう接続したらええんや!説明書には書いてへんやん。
即電話。
「こなこなですけれどどうしたらよろしいん?」
「ビデオとレコーダをどの順でもいいからアンテナからの入力と出力をつないでやればいいですよ。」
「ありがとうございます。」
「それから今あるビデオをDVDに焼くこともできますよ。」
「あ、そうなんですか?どうすればよろしいん?」
「2本別売りのケーブルでつないでやればできます。」
「分かりました。じゃあ、また行きます。」

悪戦苦闘。汗を流して接続するも本に書いてある最初の設定画面が現れんが…
接続を間違えたんやろか…
あれからこれ…こっちからあっち…入力と出力…
おうてる … ちゃんと繋がってるはず… ビデオが入ったら不具合が生じるんか…?

「ご飯できたで」
「はあ〜い」(返事よろしいでしょ)

食べながら「何があかんのやろ…ぶつぶつぶつぶつ…」
説明書をめくっていて、小さく書いてあるのに目がいった!
「本機は直接テレビと接続してください。ビデオデッキなどを通してみるとコピーアットワンス…ナンタラカンタラで正常に見ることができません。」
ありゃあ!あの店員しらへんのや。あかんがな。

そんで、まずアンテナからのケーブルをビデオに接続してビデオからDVDレコーダーに接続してテレビに接続してコンセントをつないで電源を入れてみた。

初期設定ウィザードが始まったが…!
やったー!
あと順に設定して終了。
長い闘いは終わった…
今日も勝った…

(あの店員へこましてやんねん!)
けど、ケーブル代安うせんやろなあ。

かみさん「お父さん、明日DVD借りてきて。」
(…まず感謝はないんかい!)そう心の中で思うのであった…
8月28日
24日はバレーの代表者会、役員会で歩かなかった。
25日は高松の港から日赤まで往復歩いた。帰りはちょっと厳しかったけれど…
26日は歩かなかった。
27日はバレーの入替戦、表彰式があったので歩かなかった。
今日は30分ほど歩いてきた。

目的が2つある。
もちろん歩いて体重を落としコレステロールを(240以下に)落とすこと。
もう一つはバレーを辞めて落ちた筋肉を回復させること。

これまで痛みがあったのでつい動かなかったのだが、身体は筋肉で支えていることを指摘され、またある程度痛みを克服して筋肉を作っていくことを教えて貰ったのです。
それでもちょっと動くのがおっくうに思うのですがね。

つま先で歩くような歩き方をして、筋肉に負荷をかけるようにしたんですがいいのか悪いのか。
膝、股関節に負担のかからない筋トレはないものか。(できれば家の中でね)

それと体重をあと3,4kg落とさなくっちゃ。
8月26日
全日本女子バレー
今日も勝って4勝1敗。
見ていて安心して見ていられる。
それは「ミスの少なさ」が一番にあげられる。
そしてよく拾う、つなぐ、うまさだけでなくパワーも付いてきている。

誰が良いと言うんじゃない。
みんながすごい。
欧米のパワーに対抗できるようになったと思う。

贅沢を言えば、大山、落合、小山の3人のスーパーエースがここというときに絶対に決められるようになって欲しいことだけ。そうすれば盤石です。


夕方に「にわか百姓」をしました。
昨日牽いたところを土壌消毒したのです。
きつい薬で、袋を開けたとたん、うっと来て目に刺激が強く涙が出ます。

今は有機農業と銘打っても、実はそうではないと言うことを知りました。
それは畑に入れる牛糞、鶏糞などですが、これが実はくせものなんだとか…
牛、鶏の餌はなんと抗生物質漬けなんです。農薬も付いています。それが畑から野菜に入り人間に入ってくるんだそうです。
表示法改正で非常に厳しくしても、それに隠れたものがいっぱいあるんです。
そしてその複合作用となるとさっぱり分からないのが現状です。

人は天にツバしているのではなどと書くと宗教的に捉えられそうなので辞めますが、もっと地球を大事にしないと住めなくなりそうな気がします。

住みやすい国という調査発表で日本は95位だそうです。先進ヨーロッパ諸国はもっと下だそうです。
それは豊かで便利で贅沢ができる、なんでもあるということではない。人の心、自然環境という豊かさなのです。
私も心豊かに暮らせるようにしたいものです。
8月25日
書くことがいっぱいあんだ、今日は。
高松日赤に行く日なので早起きをする。
朝食は豆乳とトースト(バターも何も塗らないで = つまり血液検査でコレステロールが高くなってはまずいと言うこと)、ちょっと寂しいなと思ったのでバナナを1本食べているとたっぷりヨーグルトを載せた皮むきオレンジが出てきた。
あれ?食べ過ぎ?せっかく出してくれたのは食べなくては…

血液検査をして待っているとおばちゃんがやってきて体重計に乗って計っている普通の光景。
でも量りながら、
「あれ?  あれ?  あれ? …」と言っている。
おやあ、なんだろうと見ていると、ぽんと手すりを叩いて降りてじっとしている。

あらあ、また体重計に乗ったがな…
じーっと見ていて、「ふう〜ん…」と言って降りたんです。
きっと思う以上にあったんでしょうね。そばで見ていて結構面白かったですよ。


で、自分の検査結果。
血圧120−74。 すこぶる良好。
ホルモンの値。 正常範囲。いいね。
コレステロール 299 げっ!これはひどく増えている!やばい!

先生「コレステロールだけやね。どうしよう…これは…」

先生は下げる薬のことを考えている。私はどう断ろうかと考えている。
思考がぶつかってしばし沈黙。
先生「バレーやっとんやろ。」
経緯を話して
私「昨年引退しました。」
私「今は筋肉が落ちてしまって歩くのも股関節がひっかかったようで、膝、くるぶしも痛くなって辛くなってやっていません。」
先生「骨を支えているのも筋肉やからなんか運動せんとねえ…」
私「分かりました。なんかちょっとずつやります。」

病院まで歩いていって帰ったのですが、やっぱり帰りは股関節がひっかかって歩きにくいのです。
痛くなるところまで歩いてみたり、負担の少ない筋トレなど考えてみよう。

晩にかみさんも母も聞くんですわ。
「どやった?どやった?」
「血圧も正常、ホルモンも正常…」
「コレステロールは?」
「ちょと高い(数字は言わへん)」
「ほうらみ、ナンタラカンタラ……………」
私はあんた等のおもちゃか。


夕方、畑を耕耘機で牽きました。
これはずっと作物を作っているので、病気が出るので土壌消毒をするためなのです。
そうすると枯れ草の下や倒れたまめの下からコオロギがたくさん出てきます。

「あ、もう秋が来るんやなあ…」

そう言えば23日は「処暑」でしたね。
「処暑」というのは、もう照りつける暑さも落ち着く、終わる頃ということだそうです。

と言っても日中まだまだアッツイヨォ。それでも朝夕に涼しくなってきたのかな…


それと「揚羽蝶のページ」を見た人が書き込みをしてくれたこと。
こういうのって結構嬉しい。
8月24日
昨日撮った写真をCDに入れて高校に持って行ってやりました。
大変喜んで貰ったんだけれど、腕が悪いので逆光で真っ黒。タイミングもさっぱりとれなくて変な写真ばかり。申し訳なかった。
晩にはバレーの代表者会と役員会があって出ておりました。

代表者会はオリーブリーグの対戦表をお渡しして、その上で各チームの都合とこちらの事情をお話しし、円滑な運営を計るため。
役員会は年末に予定している総会の準備のため。

これが本当に大変なんだよ。
特に今年は役員改選なのでその選任(候補の)に皆さんで頭を抱えておったわけです。
決して出来レースというわけではないのですが、大まかなことを相談していないとすべてお任せなんてことになるので(これまでがそうだった。自分が当たらなければいい。人にお任せというやつ…)かえって困ってしまうのです。
もう10数年やっているのでそろそろ変わってやろうという気になってくれてもいいのじゃないか。

「人のための何かしてやろう」というような気持ちを押しつけるわけにはいかない。人それぞれ生き方があるし生活もある。多少は押しつけるようなことにもなるができるだけのフォローはすることになる。

どこかの団体が参加チームを募集して大会を開いているのではない。
自分たちがやるために協力し合わなければならんのだから、みんなで協力し合おうよというところが当然のようでそうではないところも悩ましいのである。
そのようにやってくれると私はさっさとお役後免になることができる。

人は自分の都合で平気で矛盾したことを言うのである。分かって言っているのじゃなく分からないで言うところに罪がある。なぜならそのツケは全部こちらに被さって悩まなければならんのだから…
8月23日
土庄高校バレー部の練習を見に行ってきました。
男子バレーの練習を見に行った訳なんですが、先生と一部の生徒は補習ということで自分たちだけでアップして練習メニューをこなしております。30分ほどして全員集合。

女生徒も横のコートで練習をしておりました。
私のすぐ後に入ってきたのもてっきり高校生かと思っていましたら、先生でした。

「若い人なん?」
「そう、すっごく。」

先 「こんにちは」
私 「こんにちは」
先 「どういう…」
私 「あ、いや、私は小豆郡バレーボールリーグの会長をしていまして、今日は男子バレーの練習を見に来て写真を撮ってリーグのHPに写真を載せるんです。」
(実は名乗らんでも以前にフレトピア体育館で会っているのを覚えていてくれました。忘れていたのは私の方でした。)
先 「是非女子も写真を撮って頑張っているところを載せてください。」
私 「あ、いいですよ。分かりました。」

個人情報保護法について話してよければHPに載せます、と。都合が悪ければ連絡してください。そのときには載せませんからと断らなくてはいけない。

2時間ずっと両方を行ったり来たりして140枚の写真を撮ってバッテリー切れで終了。

最後まで見せて貰ったので、最後に挨拶をしてくれと言われて、(しもうた。はよう帰っとったらよかったと思ったがもう遅い。)男女生徒の前で訓示を垂れてしまいました。
最初だらーっとしていたのがしゃんとしたところを見るとちょっとは効いたかな…?

ベスト4なんて言わずに優勝を目指せ!
頑張れー!楽しみにしてるよ!

もう今日は元気!若い人の元気貰って「はちゅらつ〜!」
8月22日
まだ組合を退く前でしたが、2年前の夏にこんな事を書いていました。
(ああ、きっと読む勇気のある人はいない…)寝て貰っていいです。

8月8日
県外の人に「小豆島素麺」を”指名買い”までしていただけるようにするには、この時代には、相当な覚悟で思い切ったことをしなければならんかもしれない。
「生産者の常識、消費者の非常識」または「消費者の常識、生産者の非常識」という認識の違いがありはしないか検討すべきだろう。
「小豆島手延べ素麺」はこんな風に製造されていますよと、情報と他産地との差別化を訴えると共に、消費者が求めているもの、或いは受け入れられるもの、気を引きつけるもの(ブームの継続の必要性を考慮)を考えてみましょう。
ただし、絶対に必要なものは”いい素麺を作ること!”しかないでしょう。
8月5日
差別化、それは商品の差別化と生産者の差別化を言っておりました。
「商品の差別化」とは商品の多種多様化とランク分け、さらに原料による差別化が考えられる。
商品の多種多様化は小豆島に限らず相当の種類がある。
ランク分けについてはきちんとした形ではない。
原料による差別化と言うことも大事であろうが、何らの研究もなしにただ目新しいと言うだけで飛びつくのはいかがなものか。しっかりとした試験研究があってこそ初めて製造販売出来るもの。
商社の言う目先のブームに乗るようなことではしっかりとした基盤は作れない。

具体的ではないが求める方向性は同じである。
この2年で具体的にどうなったのかについて考えてみることも大切ではなかろうかと思った。

「差別化」と「思い切ったこと」に関して。
「商品の多様化」について
「常識非常識」について

「塩見の手延べ素麺」はこんな風に製造されていますよ、美味しいですよという他との違いを伝えること

「差別化」と「思い切ったこと」
については、製造面については手作業と機械化で明らかに違うわけで、手作業による製造が全国的にますます減少してきている現在、その価値が認識されてきている。
品質の面では、本当に思いきって単価の高い高品質の小麦粉(小豆島では誰も使っていないという)に替えました。
むつかしい作業でも手作業故に乗り越えられたと言うこともある。

「商品の多様化」
素麺だけ、うどんだけで売ることから詰め合わせていろいろ食味食感を楽しんで貰うことを考えた。
が、機能性食品を混ぜることはしなかった。
昔から”色物”は色物としての評価しかされておらず、素麺は素麺としてのみ味わわれてきたからだ。

「常識非常識」
これがくせものであると考えている。
自分が常識であると考えている事柄を他方面から見つめ直すということはなかなかできないこと。
ただ、「こんなものだよ」という考えでおれば進歩はないと考えている。

だからこそ、昔からずっと使われてきた小麦粉を切り捨て、素麺には使われていない高品質の小麦粉に替えて、手作業故に仕上げることができたと思っている。
お客さんにも「素麺はこんなものでみんな美味しい」と思っている常識から、コシと総称される風味、もちもち感、香りといったものが決定的に違うものを感じていただけたようである。

高い小麦粉を使うようになったのに、価格は内税になったのにもかかわらず、外税の時よりも値段を下げたのも非常識な話です。安くすることでお求めやすくなったことは喜ばれています。
反対に「値段の高いものがいい」という常識もあるんでね…
(実際に値段を高くするとよく売れるそうです。)
もう一つ、贈答には名前(百貨店、産地)、商品の価格を見るという常識もありますね…
8月21日
ドキュメンタリー
朝5時頃だった。
首筋を這う異様な感触に恐怖を感じ、ぱっと目が覚めるや手で払い落とし、飛び上がる。
薄暗がりの中うごめく物体が枕元を這っている。
すぐに電気をつけようと手を伸ばし、目を離した瞬間に視界から消えていなくなった。

気持ちは高ぶっているが異様な疲労感が身体を覆う。

「ムカデや。15cmはあった。」
「あんなんに咬まれたらたまったもんやない。」
「どこ行った…」

枕、上布団をおそるおそるそうっとはいでみる。
「おらん…」
敷き布団をそうっとはいでみる。
「おらん…」
どこいったんや…

じぃーっと耳を澄まし本の陰、ゴミ箱の下いろいろ探すが見えない。

なんかがさがさ音がする…
どこ?
じぃーっと音を追いかける。
ハッ!
障子にさばってのぼっとる!

本でたたくと障子の桟が壊れる。
見渡しても手頃なものがないので階下にゴキブリタタキを取りに行く。
こんな時に限ってなかなか見つからんのですわ。

やっとこさ見つけて2階に上がると、これが影も形も見えんのですわ。
どんなに探しても音一つせん。

もうここでは寝られんので下のソファーで横になった。
こういうときは思いっきり疲れが襲ってくるものです。

今、晩の11時半。
今から寝るわけですが、とても自分の部屋で寝られない。(畳に布団をひいている。)
よってパソコンを置いている息子の部屋の息子のベッドで当分寝ることにする。
(襖1枚隣なんやけど…)
ベッドやし、足はつるつるの木やから上がってはこんやろう…    たぶん…
それにしてもなんで2階にムカデがおるんや…
8月20日
東京は府中市在住のH川と申します。 (仕事は建築設計をしています。)
(うっかり名前そのまま出してたが…)
昨日まで小豆島に休暇で行っておりました。 帰りのフェリーに乗る前に土庄町をぶらぶら歩きしていて、 たまたまお店の前を通りかかり、素麺と半生うどんを買わせて いただきました。(お会いした時は細君と2人でした。)

さっき素麺の方を、いただきました。 一緒に食べ比べた某社の麺とは全然違う食感でびっくり。 口に含んだ時の滑らかな舌ざわりと、飲み込むときのもっちり感、 あと小麦粉の香りが確かに感じられるのが一番の違いと思いました。

私の中での素麺の定義が塗り変えられてしまいました。 こうなるともう戻れません。 固めの麺が好きだったので2分30秒ゆでて食べたのですが、 しっかりした麺なのでもっとゆでても美味しそうです。

今までとりたてて素麺が好きというわけではなかったですが、 (蕎麦の方が好きでした)こういう麺に早く出会っていれば 違ったかも知れないです。 友達にも食べてもらいたいので、また注文するかも知れません。

本物の「手延べ」を守ってくださって感謝!です。 では。
小豆島のゆったりした空気に触れにまた戻れるのはいつの日か・・・


このようなメールもいただきました。
とってもお若いご夫婦でぶらぶら歩いていて偶然見かけて買われて帰られました。
そしてこのようなメールをくれたのです。
このように食べていただくと違いが解ってもらえるんです。本当の「手延べ」、日本の麺を伝えなくてはいけないと思っています。
「生産者による唯一の研究サイト」と評価されています。それだけでも伝わっているんではないかと思っています。
8月19日
初めて注文します!
母親の友人より、当店のそうめんを頂き感激のうえ、うどんがあることを知り注文したくて連絡しました。

今日こんな嬉しいメールを戴きました。
私の従姉妹の子供が結婚をし、6月に子供を出産しました。その御祝い返しと御中元に素麺を使ってくれたのです。
つまり、その一つがこのメールの主の所に行って、素麺を気に入ってくれたようです。

手作りであることは、   そう探しても見つからないようになってきています。
手作りであることは、   貯蔵することにより硬さ(しゃきっとした食感)と共にもちもち感もある素麺となる。
(今の機械化された素麺は貯蔵することによって硬くボソッとした食感になる。)

今私は囚われることなく美味しい素麺を造るために小麦粉を試しています。
今年の素麺はこれまでにない食味食感を造り出せたと思っています。
たぶん他の素麺とは全く違う食味食感だと思っています。
(1年置いてみてもらえればなお解ると思います。)

来年の素麺はもう一つ上のランクのものをお届けします。

頭の中に一つ構想があるんです。(ネックは生産単価なんやけどね…)

かみさんはこれを心配してるけど、頑張るどー
今の価格は消費税込みだけど、以前の外税のときの商品価格よりも安くしている。だからもし消費税が上がるようなら支えられないと思う。

「安くて美味しい素麺」を少しだけだけれど頑張って作ります。
ありがとう。こんなメールを貰うと職人は嬉しいです。
8月18日
台風10号は日中道路をぬらす程度に雨を降らせただけなのですぐに乾きました。
晩になってもばらばらっと降ってすぐに止んでしまいます。
風だけはずっと同じように吹いてはいます。

というわけで今日は病院に行く予定でしたが、1週間延期して貰いました。

最近あんまりテレビは見ないんだが、今日は久しぶりに7時から11時過ぎまでテレビを見ていました。
しかも居眠りもせずに…
これは私にとっては珍しいことなんですよ。

「何があってテレビをこんなに見たか?」
「なぜ居眠りせずに見るのが不思議か?」

答えは
7時からバレーの放送があったため。
そしてバレーを見ていると必ず途中で寝てしまっている。自分でも解らんけれど真ん中が抜けてしまう。

6月になんやらサッカーで騒いでいたけれど、バレーはもっと高い次元の試合をしているよ。
結果はセット3−0で勝ってすごいと思うんだけれど、それでも反省すべき所足らないところが見えるんだよね。レシーブのポジション取りとかね、もっとアタッカーのコースを読んで動いて欲しいとか筋力をつけるトレーニングもせなあかんなあとかあるわけです。

それでも相手のミスや高決定率のレフト、センターの試合を締めるプレーなど相当に強くなっていると感じました。何より相手の動きをしっかり見たプレーができているという落ち着いて考えたプレーができているのが頼もしい。

9時からも春校バレーの放送。
もうすごいよ!
ちんたらするな!甘えるな!泣くな!
「今日、目一杯もがいてそれが当たり前になって身に染みついてないと大舞台で頭真っ白になったときに身体が動かない。」
耳に痛いお言葉でございます。解っていてもできないこと。もがいたやつが1番になる。
楽しかった一夜でした。

土庄高校のバレーを見に行こうっと。(ちょっと用事もあるし…)
8月17日
仕事も注文がほぼ来なくなって暇になった。
日記帳も済ませた。
盆も済んだ。
子供達もそれぞれ帰っていった。

バレーの大会(9月〜2月)の対戦を組まなくてはいけない。
これが後1週間の猶予しかない。来週木曜日には対戦表を渡さなくてはいけないのです。
27日に今期Vリーグの表彰式があって、それが済むとやっと(たぶん)予定が何もない休みとなる。

あ…、あるわ…「芋掘り…」今日母から頼まれたんや。
一雨あってから掘ってくれと頼まれているが、さて、雨が降るんかいな。
もうずっと雨が降っていないし、台風もまっすぐ四国の方に向いていながら左右に避けていってさっぱり雨が降りません。畑の野菜が悲鳴を上げているとのことです。
明日は80%の降雨確率。
台風の進路予想からみて降るかどうか微妙。

「降らない方に100素麺。」
「なにそれ?新しい単位出してきたが…」
8月16日
14日に同じ自治会1班の102才のおばあさんが亡くなられた。
1世紀を生きてきた明治生まれの人です。
1900年初頭の世界史で習ったナンタラカンタラの頃です。

「ナンタラカンタラって…忘れたら忘れたで調べんかい!」
(ほんま横着になって…)
でも今くたくたで、頭も身体もぼうーっとなって熱中症状態なので勘弁してください。

今日のお葬式で、2日暑い中を出ていました。

そこで懐かしい高校時代の先生にお目にかかれてしばし話をしました。
M木先生、I田(旧姓K中)先生、N谷先生、O田先生、世界史の先生(ごめん名前忘れてしもうたが…)
といっても高校時代の先生と生徒の会話で「お世話になりました。」なんていう会話ではござんせん。

「碁敵は憎さも憎し懐かしい」というやつですわ。

「塩見は強いけれど生意気や。なんとしてもやっつけてやろう。」そんなことを考えていた人たちです。
よく「塩見に勝ったら当分威張れるんや」ってN谷先生が言っておられましたからね。
私もそんなに言われるようなら絶対に負けられんって思ってましたから、ほとんど負けてないと思いますよ。
今はバレーにのめり込んでいますので、「碁に帰ってこい」と誘うんです。
「もう20年近くほとんど打ってませんよ。ただ単に私を負かそうと思っているだけでしょう。」
「そうそう。」

ほんとに正直なんだから…

それでも皆さん60〜70近くになって「糖尿病で…明日入院するんや。」「私も糖尿で20kgも痩せました。」とかね、「近頃急に5kgも痩せて心配してるんや」と切実な話も聞かされるわけですよ。
もうお葬式でそんなしけた話すな、と思ってもそんな話も出るよね。

でも碁敵は懐かしい。
ほんとにまたしたくなった。(碁盤が頭の中にあった頃が懐かしく思えるのは年のせいだけやないぞ!)
心の中に沸々と…燃えたぎる思いが…なんてあるはずもないが「」くらいやね。(ちっせえ…)
8月14日
あちゃあ!またやってしまった…

ここんとこずっと座って帳面つけていたからね。
からだがかたまってしまって”イィ〜!”となっていたので、

ストレッチ。

「バレーをやっていたときとは違うのね…」
腰、股関節、背中、首、肩、ぐーっと筋を伸ばして関節ぼきぼき鳴らして
寝て朝起きたら…
背中が痛い…(たぶん寝ている間も相当に動いてる…)
そのときはそれほどでもなかったんだけれど、素麺の荷造りをして重いのを持ち上げようとしたら来てしまった…。また肉離れ…
テーピングして貰って何とか動いている。

普段から軽く身体を動かしていないと、急にやってしまうと歪みができてこういうことになる…



「小豆島の人口」
普段の人口は3万5千人くらいなんだけれど、盆の今は2倍以上いると思う。
その上に観光客がいるでしょ。
すごい車の量(街とは比べものにはならないが、)でこのようなとき(正月、5月の連休、盆、秋の行楽シーズン)くらいでないと信号で2度3度と待つことはない。

私は待つのが嫌いなのでこのようなときにはどうしてもという用事がない限り出かけることはしない。
同様に、決して混雑した店には食べに入らないし、同じ香川でありながら、あの有名な「うどん店巡り」もしていないのである。
これは決してうどんが嫌いでも商売敵だからでもなく、これを読んでくれている人には私がどんなにうどんが好きで高松に行った折りには必ずうどんを食べていることをご存じのはずなので安心してはいるんだ。

待つのが、混雑しているのが嫌いなので、有名店には”数百メートル”も行列がならんどるのを見て尻込みしてしまうのである。
だから、今小豆島ではどこも、どの店も満員の状態でゆっくり落ち着いて食べられないので、家でうどんを食べている。
(自分が作ったやつなので茹で方くらいしか文句はつけられない。)まあ、下手なことをいうと自分に返って来かねない(しかも多方面にわたって…)のでいいませんが…

明日、明後日にも小豆島は元の静かな島に戻ります。
我が家の子供達も忙しいようでそれぞれの所に帰っていきます。
上の子は病院の託児所に勤務していますので本当はこのようなときにうまく休みを取れないそうなので無理して帰ってきているようです。下はまだ大学院なのですが研究室(何やっているのか解らない)が忙しいようで夏休みというのはないようです。
かみさんはアルバイトなので昼間にいないので子供とあまり顔を合わせられないので、ちょっと寂しいのかもな。(今晩は連れと遊びに出るようなのでいませんし…)
8月12日
「小豆島祭り」
土庄町では12日に、小豆島町では15日に開催される。
夜店が出て、こんなにも小豆島に人がおったのかというくらい集まってくる。

あの岡林信康が作った「えいしゃあしゃあげ」(だったかな…?)の踊りもかかったかな?
女性はとってもかわいい浴衣を着て祭りに出かけていっていました。
祭りといえば花火。
  いやあ、綺麗ですねえ。そうですねえ、はい…


「少ない…」

「写真をクリックすると大きな画像を見ることができます。」ってしたいとこなんやけれど容量が残り少ないのでこのままということで…
8月10日
盆には子供が2人とも帰って来るという。
なので、早く日記帳を書き上げてしまわないといけない。
朝から書こうとすると電話が鳴って注文が来る。
詰め替えを済ませて、書こうとすると人が来て1時間以上帰らない。
やっと変わりの人が来て先の人が帰る。

「交代しただけや!」

かみさんが造りおいてくれている昼ご飯を一人で食べて、
昼からは書くぞと思っているとFAXが来たがな。
これを詰め替えて、30分ほど午睡(シエスタ)。

コーヒーを飲んで目を覚ましてから、やっと作業に取りかかる。
夕方電話でまた注文が入る。すぐに取りに来るというので詰め替えをする。

今年は8月に入っても注文が結構あって嬉しいことです。

日記帳は晩から深夜にずれ込んでいます。
何でも今日中に日記帳は仕上げる!
明日と明後日で売上帳を書く予定…

なのにメールで素麺の貯蔵法について熱心に聞いてくれる人がいる…
「デコママさんじゃが!」

できればまだまだ暑い(どこやらでは観測史上最高の39度を記録したというじゃろ…)のでもっともっとたくさん食べて欲しいものじゃて…

「今年の素麺今年のうちに」というじゃろ…
8月9日
十五夜

満月がとっても綺麗で煌々と照っています。
綺麗な満月。 ハートマーク? ピーナッツ型? ウオォォォォ…!
見ていると満月なのにいびつ?妙だなとカメラをとってきて写真を撮っていると…

UFO!
8月7日
朝になると目は治っていた。(一安心。ほっ!)

かみさんは3日前から近くのスーパーにアルバイトに行くことになって8時45分くらいには出ていく。
出ていって着いた頃に電話が鳴って、
「制服忘れた。持ってきて。」
「はいは〜い」
帰ってくるとまた電話。
? … 「はい…、塩見です。」
うどんの注文でした…

今日はいくつか注文があったのを急いで詰め替えて全部発送しました。
いつもは翌日発送するんですが、天気予報で台風が明日後半に接近するやもしれんというので、翌日発送すれば荷物が台風にさらされてしまう!
郵便局には2度来てもらいました。(ご苦労様です。)
クロネコには電話してから後に注文が入ったのを急いで詰め替えて間に合わせました。
これでたぶん明日は暇(だと思う…)

商工会から「日記を見ましょうか?」(ここの日記じゃなく青色申告のね…)と先日いってきているので、今ぽつぽつ書いている所なんですが今日はほとんどかけなかったよ…。
いやなこと、面倒なことは早く済ませてすっきりさせよう運動…
「夏休みの宿題早く済ませろよ。」

ところがどうしたもんか日記帳を広げた隣には行くんだがパソコンの前に座ってしまう。

「そらオッサン、パソコンの横でしたらあかんわ!」
「注文のメールが来たらあかんと思うて点けてるやろ。磁力が強い…」
「はよせな子供が帰って来るで。」
「そやな、盆くらいゆっくりせなな。」
「なにゆうてん、その後もゆっくりず〜っとできるがな…」
「あらー、そやなあ…」
8月6日
昨日夕方茄子の防除をマスクと帽子をかぶってしたんだが、少し風があったため霧になった液が顔にかかっていた。
後で目がしょぼしょぼして目の下の皮膚がひりひりしていたが、風呂に入って顔を洗ってそのうち直るだろうと放って置いた。
今日晩になってもまだ少しひりひりしているし目もしょぼしょぼしている。
結構きつい薬なんだ…

これからは水中メガネを付けてやらねば…
「何なら潜水服着て…」


夕方の天気予報では7号8号9号の台風が九州を伺っているように見える。
九州で3つの台風が鼎談!(ていだんと読む。さっきテレビで勉強した!)
(2人なら対談、3人なら鼎談。だそうです。そんなん言葉も意味もしらなんだあ。)
9日頃ちょっと気を付けないと大変です。
8月5日
「冷や麦」売り切れました。

うどんも所によって具が変わる。
山梨県の富士吉田市にはうどん屋さんが多数あるんです。なんと市役所の「富士山課」というところにうどん屋さんが全部リンクされていましてそれを見ていくと結構安いんです。
香川みたいにセルフというわけではないんですが、メニューもザル、釜揚げが見あたらん。
かけにいろんな具をのせるんだが、見ていてかなりの割合で同じものが入っていることに気が付いた。

それがキャベツなんです。
炒めてのせているのか湯に通してしんなりさせてのせているのか解らないのだけれど、あっちの店こっちの店とのせている。
中にはメニューに「キャベツ」100円とある!
「なんと!うどん食べながらキャベツも食べるんか!」

ラーメンにのせるのは有り。
私の「炒素麺」みたいやけど炒めとらんからね。うどんにキャベツは合うのか?
8月4日
九州のK氏から「新どっちの料理ショウ」の録画したDVDを送ってもらってみていた。
もちろん私が気になっているのは南関素麺のこと。

ずうっと見ていて、味わい深い内容でした。
ちょっと気になったのが「こだわり」という言葉。
こだわるというのは妨げとなったり囚われたりするという意味が強くあり、頑固一徹、一歩も譲れない。
「これが最高、他は認めん。やれない。」という感じがする。もちろん細部まで気を配り最高を求めるということでもあるんだが…

私は原料にしてももっと良いものはないかと考えるし、製造についてももっと綺麗に、美味しく食べられるように各製造工程をチェックするし熟成時間とか、何か1つ変わると後の作業をすべて考え直さねばならんし、そもそも小麦粉がこの作業にあってるのか、はたまたこの小麦粉を同じ作業でうまいものができるものなのかと考えてしまう。

格言
「私はゆっくり あっちへふらふら こっちへふらふら」


南関素麺を造っている場面。
写った製麺所は昨年K氏から素麺を送って貰ったところ!
手作りのシーンは昔のビデオで見ていたので目新しさはなかったが、素麺を箸分けするところで下にヒチリンをいくつかおいて作業をしているのが異質でありました。

なぜ異質かというと、私たちが作業している常識からは考えられないんです。
素麺を外で箸分けするということがもうすでにダメなんです。(昔、父が素麺を作り始めた頃は皆さん外で箸分けしておられました。)
なぜか。
外で箸分けすると乾きすぎるんです。麺の外と中との水分傾斜が急になると「麺肌が荒れる」と言いますが、グルテン構造が壊れます。そうすると食感が悪くなります。手触りもざらっと悪くなります。

外で延ばしてその上に下から火を焚いている。
「この素麺はどこにそうする必要があるんだろう。」
実際に見て、話を聞いてみないと解らないことです。
何か参考になるヒントがあるようにも思う。


で、と言ってはなんだが…
せっかくかの製麺所の南関素麺があるんです。
「5分ほど茹でろ」と言うこと。(ネットで調べた。熱心でっしゃろ。)
すぐに試食タイム〜(夜の10時過ぎてます。)

ゆをわかす
素麺(白髪素麺ではなく曲げ素麺)を2箇所折っておく。
ボール2つに氷水を用意する。
(1つは塩分を落としあら熱を取り、もう1つは素麺を締めるため)
1分、2分、3分、4分、5分、6分茹でて試食してみた。

1分 = まだ茹でられていない。
2分 = しゃきっとした硬さがあって茹でられてはいるが、まだ茹でられていない太いところが硬い。
3分 = しゃきっとした硬さはもうなくなって柔らかさが出てきている。(ベターとした感じ)
      (手で引き延ばしている悪いところである麺線の不揃いの所があって、
      そのため茹でられていないところが硬い。不揃いは食感を悪くする。)
4分 = もうだめ。べちゃべちゃ。コシがない。
5分、6分 = ノーコメント

この素麺は2分くらいであげて食べるのが美味しいのではないだろうか。
もちろん、この細さ故に小麦粉の風味とか麺のもちもち感とかいうことは望んではいけない。
麺のしゃきっとした食感を味わって欲しい。

まだ昔ながらの素麺造りが残っている。
品質がいいとか悪いとかではなく伝統文化だと思うので是非国、県、地元自治体は支援保護をしていただきたいと思います。補助金を出すなどの支援がないと近い将来なくなってしまうのは間違いないと思います。私たち素麺造りをしている業者のためにも「頑張って欲しい南関素麺。」
8月3日
Tシャツに「小豆島手延べそうめん」とか「小豆島手延べうどん」とか「手延べ素麺・小豆島」とかプリントしてみるとどうだろう。
ちょっと直接過ぎていかんか…。

昔、某醤油メーカーの小豆島手延べそうめんのロゴ入りウィンドパーカー(本業の他に素麺も売っていた。)を貰って来ていたら、結構いろんな人に注目されたことがある。これまで人に話したこともあるんだが一顧だにされなかった。
なぜこれを思い出したかというと、最近讃岐のうどん屋さんがロゴ入りTシャツを売り出したというニュースがあったからである。

買っていただくにはまず気にしてもらえないといけない。
「へえ〜」と関心を持ってもらえないといけない。
「小豆島手延べそうめん」が頭に入っていて、何かの折見たときに「あ、そうそう」と思い出してもらえるようになればいいと思う。


それでも個人的に言えば、食べてみて、「ン!この素麺はうまい!他のとは全然違うやない。」と言ってもらえるようなものを造って口コミで少しずつ増えていってもらえればいいかなという気がせんでもないな。

想像するに…
Tシャツを作って着て出ていったとしょう、
「塩見さん何着とんな。」
「おう、これか、どうや。」
「…これどうしたん。」
「作ったんやで。プリントしてな、簡単なもんや。」

「はずかしないか…」
「………………」
きっとこうなる…
8月2日
今日満中陰志に使ってくれた「うどん」を発送した。自宅送りのものは先に発送していたが、今日発送したものは個別発送のものです。

もうこれでゆっくりすることになろうかと思います。
これからは田舎に帰ってきた家族に持って帰らす土産に少し出るくらいです。
(まだ御中元として毎日少しずつ出ていますが)


最近「うるさい」という言葉が変わってきたようです。
もうずっと以前から下水道は完備され、トイレも洋式に変わりハエなどの発生が非常に少なくなった。
追っても追っても集まってきてうるさいので「五月蝿」と書いた。
今、ハエがいないのでこうは書かない。

「8月蝉」と書いてうるさいと読むそうである。(昔の頃の方がもっとおってうるさかったけどな)
「信じたらあかんよ」

今年は雨が多く、遅くまで梅雨だったので蝉が出てきても孵ることができなかったらしく、むっくりこのままで死んでいるのを見たそうです。
母が「蝉が出た穴があるのに全然蝉が鳴かんのや。」「むっくりこが死んどった…」そう言っていました。
やっとここ数日になってにぎやかに鳴いております。
鳴けば鳴いたでうるさく、暑さがじぃわあ〜んと身にまとわりついて、畳の上をごろごろと転がって寝る。

窓から見る月は上弦の月。
湿度が高いせいでぼうとなって艶っぽい…
拓郎の「上弦の月だったっけ、久しぶりだねえ、月見るなんて〜」
ちらっとかすめましたわ。
8月1日
友人が遊びに来ていろいろとうわさ話をして盛り上がりましたわ。
うわさ話をする=チッツルタットル(辞書で調べてみ…スペル忘れた…)

「どこそこの商店街、みんな赤字で跡継ぎ無し。みんな店閉めるな…」
「へえ…」
「どこそこの素麺屋、道路拡張で移転せなあかんのやけど莫大な費用がかかる上に2年前の台風の高潮の時の借金があるので辞めるそうや…」
「へえ…へえー、へえー……」

「最近素麺屋のHPが増えてきたなあ。」
「そうそう、結構安くHP作る営業してるみたいやなあ。」

「どういう人か言われん人が2,300円や400円くらいの小麦粉で素麺作っても何も不都合無く仕事ができるで。あんた等どのくらいの粉使よん?」言うて聞くんやけど、「わしらそんな小麦粉使って仕事ようせんわ。」言うたら、
「味は変わらんで。」言うんや。
「レベルの高いところを知らんからなあ。勉強もしておらんので何も知らんしな、しょうがないやろ。」

「以前最高の小麦粉使うてる。」て言うたら、
「倍はせんやろ。」
「する。」
「!えっ…」

書かれへんことをいっぱい喋って気が付いたら7時をとっくに過ぎて、
「えっ、そんな時間。片づかん言うて怒られる…」(6時には夕ご飯を食べているそうです)言いながら半頃まで話をして帰りました。
息子に勉強さそう言うて長井恒さん著の本を持って(貸してあげただけやから返せよ)帰りました。

帰り際に、「歳取ったら言うこと何でもはいはい言うて聞かなあかんのや。」そう言うて帰りましたが。
きっと怒られながらも頭を下げて「明日の釣りのことを考えて」雷が通り過ぎるのをまっとンのやね…