随筆集

2008-10-11 Saturday
金融危機
世界中が金融危機で大騒ぎになっている。株式市場では日経平均が一週間で2600円ほども下げた。一日で1000円下げる日もあり暴落という言葉でも表現できず、垂直下降と言ったほうがふさわしいかもしれない。私は過去10年近く株式市場を見てきたがこれほど凄まじい暴落は見たことが無い。おそらく史上初めてと言っていいのではないだろうか。元はと言えばアメリカのサブプライムローンが原因ということになっているが根本はもっと深いところにありはしないだろうか。
 
経済成長につれ世界には投機マネーがあふれるようになった。それは投機先を求めて世界を駆け巡ってきた。自分達が儲けさえすればそれ以外の奴がどうなろうと知ったことではない。極めて狡猾な金融操作によって莫大な利益を稼いできた。いわゆるヘッジファンドと呼ばれているものは過去金持ちから投機資金を集めその金を開発途上の小国の市場に投入してきた。規模の小さな株式市場は急激に値上がりをする。他の者が値上がりにつられて市場に参加して高値で買いついたところで彼らは一気に売り市場は暴落する。小さな市場はひとたまりもなく崩壊状態となりその国は経済危機に陥りその国の国民は苦しむ。彼らはそういう事を繰り返してきた。
 
去年から投機マネーはサブプライムローン問題で冴えない株式市場から原油や穀物市場などに流れ込むようになった。その結果ガソリンや食料など生活必需品が高騰して世界中の庶民の生活を圧迫し始めた。投機マネーの動機は強いエゴから発生しているので人や世の中を幸せにするどころかそれ以外の者に苦痛を与え続けて来たのである。
 
サブプライムローンも信用力の低い低所得者に家の値上がりを見込んで住宅のローンを組んで金を貸すという無理なことをやりしかも金融業者は巧妙にそれを証券化して世界中にばら撒いた。その詐欺的手法をよく分からずに買ったものは毒饅頭を食わせられたのと同じでバタバタと倒れているというわけだ。買った者もそれで利益が得られると考えたのだろう。一儲けできることなら何でもやるというその動機からやったことに対する結果が今現われているというわけだ。
 
行き過ぎた金銭欲が今削り取られているのだろう。因果律は正確に働く。今起きているあらゆる現象は人間に意識の覚醒を促しているのは間違いない。最近の時間の異常な速さ、事象の極端さ、これらはこの宇宙の波動が変わってきているとしか思えない。これは進化に向けての動きだと思う。人類は気付きを促されているのだと思う。その事に気付かない者は置き去りにされるだろう。金融危機を学びとして反省する者も多いだろうし懲りることなくさらにあこぎな事を続ける者も依然としているに違いない。必ず最後は裁かれることを知らずに。

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Last updated: 2012/3/17