死後の世界

 15      冥界便り その3
 
あの時は気が付くと自分はベッドの上ではなく、大勢の先祖や親が迎えに来てくれていた。こっちへ来なさいというのでついて行くと指導的立場の人に会った。その人は自分のことを全て知っているような感じで違和感が無く全てを任せて良いと思えた。その人に自分が過ごしてきた人生の主要な出来事を振り返ってみるように言われた。次々に過去の出来事が現われ、その時何故自分はそういう行動をとったのか、どうするべきだったのか、自分には何が足りなかったのか等、一杯反省させられた。
 
こちらでは自分が考えている事が全て相手に分かってしまうので一切ごまかしは効かない。またこちらには何でもあるが前のようには欲しいとは思わない。次第に前の世の事への感心が薄れてきている。自分が前の世に残してきた物は自分が何をしてきたかを表わすものだが今はもう必要ない。こちらでは皆が世話をしてくれるので不安や寂しさを感じることはない。そして行きたい所へ行けて束縛が無い。今思うとそちらにいた時様々な出来事に振り回された事が不思議に思える。今はお金も車も必要ない。皆さん、この世にいるときは腹を立てたり争ったりせず楽しく暮らすのが一番だと思う。そういうことはこちらから見ると本当につまらない事だから。私は実はお通夜のことを知らない、眠っていたのだろうか?
 
4月5日
 
更新日時:
2008/04/12
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Last updated: 2012/3/26