トンネルの入り口前に立った時の事を思い出してみると、今更ながらかなり怖い。 何でこんな事をしたのかよく判らない。
トンネルの中は相変わらず涼しい。 周囲の壁を見てみると、新しいラクガキが増えている。 前方に明かりを向けてみるが、闇の中に溶けていくように吸い込まれていくだけで出口は見えない。


数歩進んだだけで岩肌むき出しの内壁へと変化する。 天井付近はいつものように湿っている。 何が乱反射しているのか判らないが、トンネル内で撮影した写真にはポツポツと光の点がいくつか写っている。


そろそろトンネルの中ほどに差し掛かった頃だろう。 相変わらず前方には闇しかない。 とても静かなのだが、自分の足音はあまり大きく響かない。


ようやく出口が見えてきた。
何かが出口で待っていたら・・・
またまた怖い事を考えてしまった。 やたら事務的に歩きながら出口を潜りました。


トンネルのむこうは、不思議の町でした。



んなワケあるかぁぁぁぁぁ!!
あいにく私は kumaZ 、千尋ではない。 そこにあるのは相変わらずの闇、闇、闇・・・
右方向を向くと、手付かずになっている空き地が広がっている。 絶対に切る事の出来ない杉の木、ここからでは光量が足りなくてよく見えません。

まぁいいか。 これで帰ろうか・・・

振り返った私の前には、入り口へと姿を変えたトンネルの出口が・・・