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熊本市東区 交通事故・後遺症・むち打ちに鍼灸治療 こころ鍼療室です。

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交通事故(自賠責保険での治療)交通事故によるむち打ち症

交通事故(交通事故後遺症・むち打ち症)


  むち打ち について ・・・
     (条件がありますが、自賠責保険を使い、鍼灸治療ができます

 ちょっと長くなりますが、おつらい方は少しだけお付き合いください。

むち打ちのこと」について、わかりやすい説明をしてみたいと思います。
医学的にというより、実際に多くの方々に接してみて、見えてきたこと、感じたことなど織りまぜて書いています。

車による追突事故での むち打ち は、多くの人たちが良く知るところです。が、それに似た近い傷害は、他のことでもおこります。突き飛ばされたり、転倒したり、段差のあるところから落ちたり、頸に衝撃を受けると、たいしたことなさそうなことでも、むち打ちの症状が出たりします。

「むち打ち症状」とは、「首の部分において何らかの衝撃により、正常な動きの範囲を超えた動きをしいられ、外部から確認ができなくても、内部においていろんな組織が傷つき、このことが原因で、衝撃の後に今までの生活では起こらなかった不快感や、つらさ痛み等が出るもの」と捕らえていただければよいかと思います。

交通事故の後にレントゲン検査はしたが、「異常はない」と言われた。と、「なんともないのだろう」と言うことで、治療しないでいることがよくあります。そ の後通院することも無く、違和感を感じながらも日常生活を過ごしていることが、多々見受けられます。

レントゲン検査の結果の「異常はない」と言う言葉の意味は、首の骨に関して「骨折やひびが入っている事は見られない」と言うことです。レントゲン写真には骨以外は映りません(厳密には違いますが・・)から、当然骨折やひびが入っていることだけしかわかりはしませんし、事故当初、時間の経過が短い時には、骨折・ひびの有無もわかりづらいことがあります。

その後1週間ほどたつと、当初と比べた場合に、身体自身の治ろうとする働きにより、骨折もしくは ひび の入った部分が白く映っていることがあります。で も、むち打ちは、むち打ちです。骨折でもひびが入っているのでもありません。

「異常がない」と言われ、その後、日常生活を普通に送ります。傷ついた骨の周りの靭帯などは安静にしていませんから、その傷口がふさがらず、動くたびに血 液や、体液が少量ずつ傷の周囲に漏れ出し、周囲を圧迫してしまいます。その圧迫することで、頭部、頚部、肩周囲、上背部、胸部、上肢などに苦痛や違和感が 出てきます。知覚異常や異常知覚、知覚鈍磨がおこり、天気によって つらい と言うこともおこってきたりします。

なんとも言い難い、とても つらい 症状とお聞きいたします。雨の降る前になると頚部の痛み、むかつき、吐き気、ひどい場合は嘔吐、頚部のうっとうしさ、 鉛をつけているような感じ、上肢のしびれ、痛み、冷感、熱感、などなど、人によって違い、いくつかが組み合わさったり、さまざまな症状で苦しまれておりま す。(なかにはもっとひどく、この先どうなってしまうのか、苦痛と不安から 死 を選ぼうかと考えられる方も多くいらっしゃるとお聞きいたします)

では、整形外科ではどのような治療がされているか(患者さんから聞いた話)と言うと、「ホットパック、低周波治療等、頚部の牽引」などです。他には、「湿 布(貼り薬)、痛み止めの薬(飲み薬)」です。「あっちこっちの病院へ行きました」と症状がさほど改善しないまま過ごされていらっしゃった方々が話しをし てくれた治療内容です。(これ以外にも治療法があるかもしれません)

「それで症状改善しましたか?」とお聞きしますと、「○ヶ月通いましたが一向に変化がありません」と。「あそこが良い、ここが良いと聞き、いろんなところ へ行ってみましたが、いまだに天気によって悩まされます」と。中には、むち打ちなんて思いもしないで、「慢性的な肩こり・慢性的な頭痛」と捉えられ、痛み 止めを常に持ち歩いて過ごされている方もいらっしゃいました。

では、首に衝撃を受けたあとの最善の対処法はと言うと、衝撃を受けた首を固定して動かしづらいようにし、動かさないように心がけ、首を安静に保つことで す。そうやって外からは見えない部分にあるかもしれない傷口を動かさないようにすることです。日常生活は制限されて生活しづらいですが、治す為には近道で す。傷口を動かさなければ元の状態に修復がしやすいのです。(この状態は約1週間ほど必要でしょう)

動かしながらでも修復は進みはしますが、ものすごく時間がかかることになりますし、それとともに つらさ も長引くことになります。

たとえ話をいたしましょう。
集中豪雨でがけ崩れがおき、大きな車は通れなくなりました。とりあえず、仮設の貧弱な道路を造りなんとか生活しつつ復旧工事に取り掛かりました。ところ が、わがままな人がいて、その貧弱な仮設道路を大型車で通りました。わかりきったこと、仮設道路を壊してしまい通れなくなりました。復旧工事をしばらく休 んで、とりあえず日常生活が送れるための仮設道路を再び造ります。

やっと通れる道ができ、復旧工事に取り掛かろうとした矢先、わがままな人が大型車で仮設道路を壊してしまいました。このくり返しではいつまでたっても復旧どころではありません。いつまでたっても元通りの生活が送れるようにはなりません。

傷口はものすごくデリケートな部分です。健常なときにはハードに動いたとしても、なんでもなくても、修復をしているときにはわずかな動きも、その修復を邪 魔してしまいます。いつまでも、いつまでも、いつまでも。そんな状態で「きっちりと」修復ができてしまうか と言えば、できるわけがありません。それなりの修復しかできないのです。

どうしたら改善するでしょう。改善しやすいでしょう。その前にどうなっているのでしょう。
通常よりも疲労したり無理をして動くと、症状が出やすくなり、よりつらくなります。逆に、温めたり、休養、睡眠がとれた場合はいくらか楽なときがあるよう です。それは、[もともとの疲労+無理して動いたことによる疲労=よりよりつらくなる]ということです。

むち打ちの場所も、同じことが起こっていると考えられなくも無いです。傷めた直後にわずかな痛みでも、その部分を動かすと痛みが出るせいで、知らず知らず のうちに身体をこわばらせることを行っています。また、傷の周囲が引きつれた状態となり、そのまま硬くなってしまい、柔軟性がなくなってしまいます。

その硬くなった周囲の筋肉が、その後の疲労のためにより硬さを増し、より広い部分が硬い状態となります。もともとあった違和感やつらさに、疲労のために硬 さが増した分が加わり、違和感やつらさはより強く、広範囲に感じられるようになってしまうのです。

反対に温めたり、休養・睡眠を十分とることによって疲労で硬くなった部分が少し柔軟性を取り戻し、ひどいつらさからなんとか解放されるのです。

人の生活もそうなのですが、長い間、毎日同じ状態であると慣れてしまい、その部分が「悪い」ということを認識できなくなってしまいます。「悪い」という事 に気がつかなくなってしまいます。慣れてしまって、「これであたりまえ」と過ごしてしまいます。気づかなければ、改善の一歩が踏み出せません。

そうやって慣れて気づかないでいる部分に、小さな、わずかな傷(鍼や灸治療で)をつけることで気づかせるのです。「今までと何か違う。傷がつき、おかしな 状態になっている」と。人の身体は、常に身体のあらゆる部分の情報を集めて、その時々でいろんな対処をしています。

身体は、暑ければ汗を出して熱を逃がします。寒ければ鳥肌を立て熱を逃げないようし、それでも足りなければ筋肉に力入れてエネルギーを使い、熱を造りだし 供給します。それが続くと震えが来ます。驚いたときには、心拍数を上げ血圧を上げ、いつでも逃げ出せるように準備をします。ケガなどで出血をしたときも、 その場所を特定し、血液を止めようと働き、止まったならば修復を始めます。

傷ついてはいけないところが傷ついた場合は、修理のための緊急出動がかけられます。この修理のためには材料が必要だし、材料を運ぶための道路が必要になります。そして、修理の時間、修理がしやすい環境が必要となります。

鍼治療時の、大事な必要事項
○修復の部位を知らせるために目印になる鍼の小さな傷。
○修復の材料となる栄養
○栄養と、老廃物(使い終わったゴミ)を運ぶための 渋滞の無い 血管
○修復する時間
○身体を動かさないで修復しやすい環境
これらが整うと修復ははかどります。が、逆に、このうちのどれか一つでも整わなければ、修復はできなくなったり、遅れてしまいます。

自然災害の修復を頭に思い浮かべて比較してみれば、理解がしやすいかと思います。

治療と、栄養の供給、温めること、休養、安静、十分な睡眠。改善させるためには、このことが必要だと言うことをご理解いただけたでしょうか。絶対こうだと は言い切れませんが、自然の法則はそうなっているようです。「そうじゃない」と頑張ってみたところで、人間の力で変えられるものではありません。そうじゃ ないと頑張る力を、自然の法則に注ぎ込んだほうが近道だと思います。

身体の中ではもっと複雑な出来事が起こっていそうですが、わかりやすい説明となるとこのようなことだと思います。
(わかりやすく書いているつもりですが、けっこう難しい内容になってしまいました)

程よい疲労と、程よい休養、これが「つりあって」いれば日常生活において特に問題なく生活してゆけそうですが、このバランスが崩れたときには、何かしら良くないことがおこってしまいます。毎日を、バランスよくお過ごしください。

交通事故による場合、鍼灸治療に自賠責保険を使うことができます。この場合は保険会社の了解が必要となりますが、個人負担はありません。全て保険でまかなわれます。

長期間の不快な症状は、人生に大きく影響してきます。
鍼は痛そうですか? 日々の苦痛に比べれば、「何だこんなものか」と思えるくらいだと思います。
お悩みの方は、一度ご相談ください。不快な症状が、少しでも軽減へと結びつくようお手伝いさせていただきます。


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