〜NPO法人とは?〜


NPO法人、日本語では特定非営利活動法人。この言葉を聞いたことがありますか?最近ではNPO法人の数が増えたことや、多方面での活動によってかなり知られてきていると思います。しかし、詳しいことはよく分からないというのが現状でしょう。

簡単に説明すれば、ボランティア活動などの社会貢献活動を行う団体が、所轄庁(内閣総理大臣又は都道府県知事)に対して認証申請を行い、その結果、法人格を付与された団体のことです。


<NPO法人化によるメリット>
・社会的信用の増加
やはり法人とつくと相手方の対応も違ってきます。単にボランティア団体だと、ある目的に対してやろうと思う人が集まった団体というイメージですが、NPO法人となると、一つの組織として見られるようです。

・団体名で銀行口座開設・契約・登記ができる
通常のボランティア団体では、団体名の口座開設はほとんど銀行に断られます。またボランティア団体では、権利能力が認められていないので、契約や登記でも不都合が生じます。ボランティア団体をNPO法人にすると、法人格が付与されるので団体名での口座開設・契約・登記等ができるようになります。

・補助金・助成金の可能性が大きくなる
みなさんが所属している団体は資金は足りていますか?ボランティア活動をしているものの、資金不足に泣かされている団体は数多くあります。人はいる、計画もバッチリ、でも資金がなくてできない、というのはあまりにも辛すぎます。ボランティア団体でも補助金・助成金の申請は可能ですが、場合によっては法人でなければ受け付けてくれないこともあります。逆にいえば法人格があれば補助金・助成金を受け取れる可能性が大きくなるということです。


<NPO法人化によるデメリット>
・手間・コストがかかる
NPO法人になると、各種届出が義務付けられます。毎年提出するものとしては事業報告書、財産目録、貸借対照表などなど、その都度提出が必要なものは、役員変更手続き、定款変更手続きなどがあります(詳しくはあとのページで)。自分達でできるものもありますが、手続きが煩雑なためプロ(行政書士、税理士等)に依頼したほうがいい場合もあります。

・正規の簿記をつけなければいけない
ボランティア団体だと、資金に関しては一人が簡単な帳簿をつけているというところが多いと思いますが、NPO法人になると、正規の簿記(現金出納簿、総勘定元帳など)をつけなければいけなくなるので、簿記の知識は必ずいります。

・法律はもちろん定款に定めた範囲で行動しなければいけない
NPO法人設立時には定款を作成します。NPO法人は当然定款を遵守しなければいけません。しかしそれゆえに新しい分野に挑戦したいときなどは定款の変更が必要になり、思い立ったらその時にというような機敏性には欠けてしまいます。

【注意】
今までのボランティア団体等の任意団体から法人化することによって以上のようなメリット・デメリットが発生します。また運営をしていく中にも様々なことが起こるでしょう。まずはNPO法人と安易に法人化をせずに、法人化により団体に生じる変化について充分に検討を行ってください。



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