怒濤のアニマルズが終わると、衣裳を黄色のYAENTシャツ&グレーのジャケットに着替えたフロント4人が登場。スタンドマイク&高めのイスに座って並ぶ。平山さんがギターを抱えてる!!ドラムの阿部さんも場所を変えてパーカッションを用意するなど、バンドの方もアコースティック系へ。
 これまた完全撤収のみの、その名も
ウスペラーズ(素敵/笑)。「ちょっと、ウスペラーズらしいところを…ん〜♪」と、ノリさんのハミング(?)をベースにハモってみる4人。おお〜?と微妙な歓声の客席(笑)「薄っぺらいでしょ?」そこがウスペラーズなんですね、ノリさん。「どうぞみなさんも座ってゆっくり聴いてください」の言葉に従って座る客席。黒人…ハワイ焼け?
 歌に入る前にタカさんの
語りが炸裂。ホント、こういうの放っといたら延々喋っちゃいそうな勢いで面白い。「僕らが、まだ黒人だった頃、アメリカの南部で…」(南部好きだなぁ、タカさん。っていうか誰が黒人?)「ライブハウスからライブハウスへと長距離バスで移動しながら…」(これ、後で曲に引っ掛ける話でした。『風よ』の長距離バスね)「その頃付き合ってたジェーンが…」(日本に来る時、ジェーンと悲しい別れがあったらしい)「ポケットにはいつも、50セントのコインと…を…」(かぁっこいい〜*客席から黄色い歓声。)
 しかしその合間にノリさんがツッコみまくる。「え?俺たち、黒人だったんだ?」「ジェーンって誰?俺知ってる?
帝京時代の彼女?」そんな語り(コント?小咄?)を聞きながら、ゴッキーが楽しそうに笑ったり呆れたり、曲に入るタイミングを見てたりしておりました。もちろん、二人の間に挟まれたテルカンは大ウケ。相変わらず話す人の方を向いて聞くカンちゃんは交互に左右を見ては小刻みに頷きながら終止笑顔。平山さんは大口開けて笑い過ぎなくらい笑ってました。なんかツボに入っちゃったんでしょうね。

 歌ってくれた曲は『Time has gone.』『風よ』。タカさん、『風よ』の曲紹介して前奏が始まっても語り続け、語りからすぐさま歌に入ろうとして、トチってしまいました(笑)。そしてやり直し。しかも語り部分からまた上乗せしてやり直し。タカさんOK!って思ったら、次に歌うノリさんがおもむろに「俺はそのジェーンと付き合っていた」と語る(爆笑)。でももう演奏は止まらずに続いちゃった(あれ〜?いいの?)。でも、笑った後だから余計にぶわっと涙溢れちゃいましたね、これは。私達の大好きな曲。『風よ』は、彼等に向かって、客席から、女性コーラスの部分を一緒に歌いかけることが出来たことが嬉しかったし…。2曲とも、野猿だからこそ心に響く、野猿にしか歌えない名曲。アコースティックなアレンジがさらに曲の良さと歌詞のしみじみ感と4人の歌声を際立たせて…。その歌声と表情で、彼等も大切に歌っているのが良く分かりました。

 そんな感動ポイントも押さえつつ、オペラグラスでギターを引く平山さんの手を凝視する出渕。いやぁ、いい手つきでした。感動。弾きながら歌う姿がなんとも素敵。カンちゃんは、歌う時マイクがちょっと遠かったのか、マイクを手に取ろうかどうしようか迷ってた姿がカワイかったり。イスに座って、足を…『組む』ではなく『横の膝に乗せる』格好だったのが気になるといえば気になります、密かに。いつの間にやら、気付けばステージの後ろにダンサーズが座ってて、みんなリラックスしてリズム取りながら曲を聴いてて。大原君が阿部さんと顔見合わせて笑いながらパーカッションの真似っこしてたのが可愛かったです〜

 ウスペラーズが終了すると「ぐったりする」踊りまくりタイム!このカウントダウンで、「終わっていく実感」を感じてしまいます。歌う曲全てが「最後の」…って、みんなが思ってたことだけど、この辺りのMCでタカさんが言ってたような気が。4/6、一足先に撤収済み。

 『Get down』、離れて見るとやっぱり形になってるよ!(←失礼な/笑)オープニングとか、昔は避難訓練だったトコとかさ。あの頃は必死だったけどこんなにカッコよくなったんだ〜って。でももうこの曲はノリさんのソロのところのみんなの動きが…っていうかカンジェリーの動きに釘付けで、2人があんなことしたりこんなことしたりする曲っていう印象になってしまいましたわ。(過去レポ参照。いや、もう、ビデオで。)

 『太陽の化石』はひたすら酔いしれてました。あの集団のダンスのキレイさもですが、どこがどうとかいうよりも…全体に、歌として。(後藤さん本人も認める)かなりの名曲だと思います。それでも最後まで「誰かに指差されて♪」のすれ違いざま指差し笑顔は、ありましたが。チェックしてしまいましたが。
 あ、そういや、浅野よしろっち、出ませんでしたねぇ。初日に出たとのことだったので、最終日また出て来るかな?なんて思ったんだけど。

 もはやテルいじりのコーナーになってしまった『SNOW BLIND』。またタカさんが「平山ちゃんはねぇ…」と話してたら、「いいじゃないですか、もう、今日、最後なんですから。止めてくださいよ」と、きっぱり言い切る強気な平山さん。キャ−−−−!!やっぱ怖っ!っ!)素敵っ
 
それでも曲アタマの平山ソロ&レコーディング秘話がノリさんから。「最初、誰がどう使われるかとか分からない部分もあるんで、みんな一応同じに全部歌ってレコーディングするんですよ。で、ゴッキーから『これ、出来たよ』って渡されたの聴くと、俺と貴明の声が消えてるんです…(涙)」なんて。GOGOズンドコ!
 「平山ちゃんの代わりに歌ってOKだったら、フロントもありえたわけですからね!」ってことで、今日もダンサーズのみんなに歌わせていきます。「コンサート回って来て分かったんですけど、
シュウが人気あるんですよ」と、タカさん。客席の喜びの声に、ちょっとだけ「えっへん。」てな感じで前に出てきたシュウちゃんは、いつも通り(笑)絶妙にハズして却下。歌ってる時からすでにタカさんの様子伺ってるし。そしてホッシーまでも前に呼ばれる。おおっこれは!?と期待してると、ホッシ―もタカさんの方を「でしょ?」って感じで見ながら、『CHEISER』ばりにハズして歌う。さすがスタッフさん、分かってますねぇ。お次はとうとう半さんまで。半さん、1回目は見事に歌い出せず(笑)。あんまりなんでもう一回!って、2回目は半さんの後方で(みんなと同じダンスのために)後ろ向きでスタンバってた平山さんが半さんのほうに少し振り向き、「ハイッ」って肩を叩くようにして歌い出しを教えてあげて、なんとか歌い出し成功。半さんのリズムの山(メロディーの山も?)をつかみきってない歌声が響いて…演奏が止まらない!勢い良く踊り出す半さん&メンバー!っていうか後ろの列の人は「おいおい、どこまでやるんだよ?」って感じで動きを止めてたんだけど、前の列の人は後ろがわかんないもんだから、半さんの勢いと一緒に踊っちゃって。観客も一旦わっと沸いたものの、「エッ!?マジで半さん!?半さんで行くの!?」と少々動揺。行くワケなかったんですが(笑)ちゃんと止められました。そろそろ歌に行くかと思ったら、・復活ということで初弄られ?成井さん*しかし、もとが上手いもんだから思わずフツーに歌ってしまって、自ら笑ってヤメてしまいました。
 「
やっぱ平山ちゃんじゃなきゃ、雪が降らねえよ!」って言葉で最後の『SNOW BLIND』。一番好きな歌。この曲、ホントは切ないのに、歌い踊るメンバーは幸せそうな笑顔なんだよね。そこも好き♪照明も、ステージと客席に光の雪を降らせてくれるの、小田原さん、素敵っ*そしたら、歌の後半、ホントにステージ(前方)に、雪が降りました。感激。向う側で嬉しそうにそれを見ながら歌ってるメンバーの笑顔と、降りしきる雪が、泣けるほど綺麗でした。好きな食べ物はハンバーグ♪

 『夜空を待ちながら』。この曲は色々…主に辛かった思い出が…あって感慨深くて、転機になったとも言えると思うし…。歌とかプロモとか、結構、撤収ぽいですよね(汗)。やさしく思いを抱きしめるような歌なんで、野猿さんたちも同じ思いで、目が潤んで…涙声にも聞こえた気がしました。撤収コンサでのこういう曲全部に言えると思うけど、笑顔の涙っていうかね。

 『star』はもう!野猿とは別モードのfront4のオーラ出まくり。パワフルなサキちゃんの歌を取り巻いてしなやかに踊る大人の色気炸裂です。何度見てもダンスと歌の世界に引き込まれて、うっとり。
 続いての
『First impression』のMCで、いつもはサキちゃんの緊張をほぐすようにいろいろ話題を振って喋らせてあげてたタカさんが、『Fi』はCAの登場を期待してた人も多い中で、サキは気持ち的に…いわばアウェイの中で、よく頑張ってくれたと思いますって言ったのが印象的でした。

 ここからは『Selfish』『Chicken guys』とノンストップの勢いで踊りまくり!!客席の中は、踊ってるダンスの振り付けで誰のファンかが分かるよね。みんなそれぞれ好きな人と同じ動き。アドリブで妙なポーズとかしたら、すかさず付いていくし(笑)。

 『Be cool!』は、完成されましたね。最初はダンスが難しい!って、みんなけっこー踊るのに必死で。でも、最初に紅白に選ばれた曲で、一般的な目から見たら野猿の代表曲で、今まで何度も歌う機会があって。もちろんコレも、最初から野猿にしか歌えない名曲なんだけど、それでも、そんな中でどんどんこの歌のカッコよさが野猿のみんなから滲み出て来たような。見た目もね!ダンサーズが輪になって踊るところとか、すごく見栄えするし。みんな踊りこなして感じッコ出しまくり?歌の世界に入って+歌って踊るのを楽しんでるのが伝わってきました。

 自他共に野猿がもっとも野猿らしくある歌『叫び』で本編はラスト。ステージの全員が楽しみながらも、歌とダンスに込められたすごい迫力。でっかい会場中が渦巻くような熱気。もう、一緒に踊るとか通り越して思い切り歌いんでましたね。体全部で感じるように。焼き付けるように。

 力、出し切った!って笑顔で、ステージから消えて行く野猿。
 
 
一瞬放心状態。
 でもすぐに湧き上がる「アンコール!」の声。
 必ず出て来てくれるお約束のアンコールなんだけど、やっぱり今までとは全然気持ちが違う、本当に最後のアンコール。タカさんの「まだ聴きたいのか!?」の声に、涙が溢れて、心の底から必死で叫ぶ。
「聴きたい―――!!!」

   

index next