とうとう、とうとう来てしまった、5月13日野猿 完全撤収

 国立代々木競技場第一体育館デカいっ。私達の席はアリーナC3ブロック。遠いっ
 席に辿り着いて、ぐるりと見回すと、野猿の最後の時を一緒に過ごしたくて集まった人、
。今まで何度も思ったけど、やっぱり、すごいなぁ…。こんな大きな所で、こんなにたくさんの人が集まって。
 正面に近い位置に見えるステージのセット。まだ静かなステージも含めて、始まる前から、この最後の場を目に灼きつけるように、見てました。実感あるんだかないんだかも通り越したような、緊張してんだかしてないんだかも通り越したような。

 開演時刻を少し過ぎた頃、ふいに客電が落ちる。歓声とともに立ち上がる客席。ステージ上でスタンバイする少しの間。そして、『slave』の音と光と共に、野猿の最後のステージがスタート!

 いきなり「うわぁ」って驚いてしまうほど、照明&セットがものすごく綺麗!!今まで2回とも前の方の席だったので、ステージ全体が見渡せるのは今日が初めてなんだよね。こうして引いた位置から見て初めて分かる全体の演出。間近で見た時とはまた違う、それに劣らない迫力!感動ものです。ビバ!小田原ちゃん!
 そこに現れるメンバー。ダンサーズがゆっくりと定位置に付き、フロント4人が爆発とともに飛び出る。
かっこいい−っ!絶叫ステージ全体の演出に増して、野猿が集団で…塊となってガッと踊る迫力、美しさにも、あらためて魅了されます。…席近いと、ついつい、1人の人に釘付けになっちゃってたから?(笑)ホールが大きくても、席が離れていても一体感があって気持ちイイ。

 フードを脱ぐメンバー。歌と同時に1人ずつ巨大スクリーンに映し出されて…ああっ!?
 カン!? 神波さん!? 髪が…
髪が赤い−−−−−−−!!!キャ−−−!!!(大騒ぎ)あなたって人は…。今日で終わりなのよ?明日からフツーの会社員に戻るのよ?なのに、今日、最後にきて真っ赤。カッコイ−。さすが。さすがです。だから好きだ!野猿のカンちゃん*やってくれましたね!(後日のTV放送でこの真意を知ってさらに…感激&感涙)
 そして高久も髪を立ててる。カワイイぞ−。(と、思っていたのに…
見納めだったとは。)
 そうやってスクリーンにメンバー1人ずつアップで映し出されて、その1人1人に拍手して名前を呼ぶ。
 成井さんが映って、一際大きな拍手と歓声。くぅっ、
ナルイツヨイヨ〜!本当に、(無理してるのかもしれないけど)間に合ってこのステージに立てて、私達もものすごく嬉しい!11人の野猿が嬉しい!『Move Wave』のイントロ、やっと完璧バージョンが見れましたね。黄金の第2列が飛び越えて出て来るトコロ。これだぁ!って感じのカッコよさ。
 カンも腰を傷めてからは自粛していた走りを見せてくれたし。ステージの端から端まで、思いきり走る走る!楽しそうに。
 今日までこれだけステージをやってきて、きっとメンバーみんながどこか痛いとこを抱えてるんだろうけど、そんなのは少しも感じさせない。成井さんのダンスの綺麗さと思いきり走るカンの姿は特別印象的。
 私達だっていつものことながら、ペース配分お構いなし。客席も最初っから飛ばします。今夜思いっきりハジケなくてどーする!って感じで。ステージのメンバーも、『最後』という特別な緊張感と、力出し切る!って気合いと、思いきり楽しむ!っていう
遊び&暴れオーラが出まくり。確実に表情が違ってました。『これが最後なんだ』という顔をしてました。

 酸欠になりかけたところでMC。みんな、楽しそうに一言ずつ。どこまでだってついてゆく!
 ってゆーか、1人突っ走りまくりな方が…タカさんに「裏で注射でも打って来たの?」と言われるほど(笑)「ええ、1本だけ」と答えちゃうほど、神波さんてば。
「代々木最高だぜ−っ!カン違い2号が戻って来たぜ−っ!最後まで突っ走って行くからな!遅れずについて来いよ−っ!」もぉ〜ぅ、どこまでだってついて行くわ、あなたに!!その突っ走りぶりが愛しいわっ
 
「気合い入り過ぎてカラ回りしてるとこもあるんですが」なんて、高久、全然OKよ、今日は。
 タカさんの
「ラ−スト・ワン!」に遅れずついてゆく客席(某ピンクレディーの「UFO!」みたいな振りで、人さし指で「」って)。「ダフ屋でチケット買った−!?」の問いかけに買ってなくても思わず答える客席。「じゃあ、その分楽しんでってね!」

 「それじゃ、懐かしい曲を」と、始まったのは『ROSE』!!横浜アリーナ&野猿まつりを、指を銜えてTVで見てたさ!それが生で聴けるとは!でも、今見ると、初期の曲だけあって、なんだかダンスがまったりとして見えます。割と簡単な振り付けで、あの頃みたいに必死じゃなく、余裕で踊れてるからかなぁ?それだけ、ダンスのレベル&みんなのレベルがどんどん上がっていったってことだね〜。まさにevolutionぶりが良く分かる。それぞれ歌う部分の歌詞が合ってるなーと思う曲です。カンの「♪泣き出すだろう」と平山さんの「♪腕に記憶させよう」の振りもアリ*生で見れて『slave』に続く勢いで悶えまくり。

 続いて『Heaven's rule』。武道館はTVの前で&夏の集会では初生野猿さんと一緒に踊った「♪どぅーいっどぅいべいべっ!」、忘れてません。これももう1回踊れるとは〜!って楽しさ。タカさんの生「It's Heaven's rule!」が何より嬉しかったりして。だって、今までライブでは「○○へようこそ!」とかだったでしょ?(もちろんソレも嬉しいし)ホッシー&ジェリーのソロも確実に上手くなってますホッシーソロを指差すカンと、ジェリーの「♪あちらだぜ〜」の方向を手をかざして見る平山さんもお約束。

 ここまで5曲、かなり突っ走りな曲の連続で、大興奮状態。一息つくようなタカさんのMCも「良いねぇ。さすが、今日は良いねぇ。もう1回頭からここまでやってもいいくらいだねぇ」って満足そうな笑顔。客席から「やってー!」の声。いやホント、も1回やって欲しいくらい盛り上がりが気持ちいい!最終日のテンションが充満してます。

 「次も懐かしい曲を…」と、これまでのメニュー通り『おまえがいれば』。落ち着いたテンポの曲、スタンドマイクで歌う表情が正面から映し出される。やっぱり、表情が…特にカンを見て思ったんだけど、いつものやわらかい微笑みなんだけど、「完撤の顔」をしてるなぁ…って。みんな、歌う時も噛み締めるように、ゆっくり客席を見渡しながら目に灼きつけようとしてるようでした。すでに涙腺緩い人一名(笑)、涙目になってる?そしてそんなみんなを見ながら、こっちにもすでに涙が溢れちゃってる神沢が(笑)撤収の悲しさではなく、この曲と同じ、出会えた嬉しさにね。あ、でもやっぱり「さざ波♪」は最後までアイコンタクトでした*タカさんのフェイントも、遠目から見ても分かってしまう半さんのギコチないツーステップも、最後までやってくれました。(半さんは…やろうと思ってやってたわけじゃ…。)

誰かに似ている魂クン! ダンサーズも去り、4人の背後から夕日が差して『充実の地平線』。さらにしみじみと、でも力強く歌を噛み締めて歌い上げる。カンのソロはいつもと少し違って、力入れるんじゃなく、語るように歌ってる風に聴こえました。ゆっくりな曲になると良く分かる、ノリさんの歌の上手さ。そしてこの曲は何よりも平山さんのソロ。いつも鳥肌もので聴き惚れてたけど、今日は凄すぎる。本当に歌うことが好きで、楽しんで、今日で最後の曲全部に込めるように…。っていうか歌ってる時に、口から、くはぁっっ!やぁ。ボク、魂クンってカンジで魂出て来そうな勢い。もう、4人とも涙目だったように見えました。この曲も、「野猿の」曲、撤収に相応しい曲だから…気持ちが込められて。客席でも負けずに流れまくる涙。目に溜めてるとステージが見えないから…(笑)、いえいえ、今日思いきり弾けなくてどうする!と同じく、今日泣くのを我慢してどうする!と思ってたので。

  

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