学生の頃、隣に住んでいた先輩 中山さん(仮名)が珍しくバイトの話を 持ってきました。 バイト料もそんなに悪くなかったし、何よりも当時の 私は 貧しかった ので、直ぐに引き受けました。 バイトの内容は 一応 聞きましたが、よく解りませんでした。 でも 気に する事もないと軽く考えていました。 それが甘かったのです・・・ その夜、中山さんと私は そのバイト先へと行きました。 私達は 暗くて 小さな部屋へと通されました。 そこには私と同じような 貧しそうな 男性が数名いました。 部屋の暗さのせいでしょうか? 皆 一様に 落ちつきがなく、互いに表情を伺っています。 やがてひとりの男が現れ、私達に白い服を配り始めました。 どうやら ソレに着替えろという事のようです。 『緊張しなくてもいいですから、もっと楽にして下さい』 男の声は妙に白々しく聞こえます。 いくつかの注意点を聞かされた後、私達は全員、別の場所へと連れて いかれました。 狭い通路に私達はいました。 壁の向こうは広いホールになっている ようです。 その時、私は見てしまいました。 奇妙な衣装に身を包んだ女性が壇上で何やら怪しげな踊りをしている 不気味な光景を!! 『何なの、あれわ・・・』 中山さんは何も言いません。 そして、その女性を謎の群集が見守っています!! 『何なの、あれわ・・・』 中山さんは何も言いません。 いえ、何も言えなかったというべきで しょうか。 私達は時が来るのを待ちました。 つづく 戦慄の後編は ココ だ!! |