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熊本市の鍼灸専門治療室。こころ鍼療室です。

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大事なこと気付くこと

大事なこと



   ひとなみ


人波、人並み  どちらもひとなみです。人波とは、おおよそ同じような行動をし、離れたところから見ると、ちょうど押し寄せる波に見えるので、うまい表現です。人並みは、おおよそ周りと同じことができ、平均的なことでしょう。今の世は見方にもよりますが、大半が人並みと見て取れるような気がします。

みんな歩調をあわせ同じ行動をすれば、平穏無事ということになるでしょう。まわりを見渡した時、そのような状況の中ではあまり進化・向上は期待ができないようです。

少し違うことをやり、何か苦心した分が成長させているようです。人に危害を加えたり、悪事を働くことを「少し違うこと」と言っているのではありません。

おおよその判断基準は、歴史を勉強すれば見えてきます。これも勘違いしないでください。何年に何がおきた、どういうことがあったという歴史ではありません。

その出来事はなぜ起きたのだろう。何のために、それでどうなったのだろう。その争いはなぜ起きたのだろう。それは為になったのだろうか。今の時代から、今の自分から見るとどうなんだろう。そんな風に歴史を眺めてみることです。

そこには 欲 がひそんでいるように見えます。自分が、自分たちが、自分の国がと。そしてそのためには手段を選ばず、力によって相手より優位に立つということが数え切れないほど繰り返されてきました。

多くの争いごとの中で教訓を学んできたのでしょうか。出来事を、物事を、理性と照らし合わせてみたとき、情けないことが多いことに気が付きます。

所詮人間は完璧な生き物ではありません。だからと言って、全ての人間がマイナスのほうを向いて進んでいるかと言うと、そうではありません。

ふたをしないで、常に照らし合わせて観ることです。そうすれば気がつきます。気がついたら、勇気を出して今までと違う正しい方向へ足を踏み出すのです。

最初の一歩はとても勇気が要ります。周りの目が気になることでしょう。でも誰もが正しいと思える行動であれば、気にすることはありません。正しいほうへ足を踏み出すのです。

ただ流されるのは簡単です。苦労はいりません。そのかわり進歩は望めません。前進はありえません。

生まれてきて、苦労が全くない人はいません。その全ての苦労はみな、進化・向上させてくれるための課題です。学びの課題です。

その課題に、「なんで?なんで?」と不満を抱くこともできます。「どうせ…」とあきらめたらそれまでです。「どうしたら解けるんだ?」と挑むともできます。「どうしたら‥」と捜し求めれば答えは見つかるものです。時間はかかるかもしれないけれど見つかるものです。

その ひとり が経験している出来事は、とても大変な出来事かもしれません。この世を経験した先人の中には似たような経験をし、そして解決し、乗り越えた人がいるはずです。

その人それぞれに、解決できないほどの課題は立ちはだかりません。必ず解決につながる糸口が用意されています。

今まで何人がこの世を経験してるのかは知りません。相当な数の人が生まれてきているはずです。狭い狭い世間の中で、答えを見つけようとしないことです。常に広い視野で眺めるのです。

人波の中で人並みに暮らすことも、並大抵のことではありません。でもその中でも、常に自分の方向を見失わないようにしましょう。

見かけは人並みでも、正しい方向をみていれば、志を持っていればそれだけで、人並み以上で暮らしていることになります。

理性と照らし合わせ、正しい方向を見定めてください。何かの答えは、さほど遠くないところにあるものです。

「理性のままって」 と難しくお考えですか、ただ、正しいことにふたをしないだけですよ。


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