おまけ 10月30日の話。 実家へ帰ると、見知らぬ封筒があり、中を見ると24万8千円の契約書。 創●温泉 極●の湯 と書いてある。常時お湯を沸かしておく装置でも買ったのかと浴室へ見に行く。そこに有ったのは25cm×30cm高さ10cmほどの、穴の開いたステンレスの容器であった。
契約書、金額、現物をみて、やられたと思った。書類を見るとクーリングオフの仕方が書いてある。それをよーく見ると、返せない商品ではなさそうだし、日にちにも余裕がある。多分大丈夫だろうと思われた。 両親が帰り、話を聞くと、行かないと言うのにどうしても話を聞きに来てくれとの、しつこい誘いがあったという。行ってみると、そこでたくさんの品物をくれて、最後にそれを出してきて、自分から買うと24万8千円だが、同行しているすぐそばにいる人から買うと38万円するという。自分から買ったほうが安く買えてお得ですよ… と。
何人買ったのと聞くと全部で4人という。「欲しくて買ったの?」と聞けば、「別に欲しいわけじゃなかったけど、買ってしまった」とのこと。 「見た感じでは5千円でも必要ないような品物なのに、実質1万円もしないような品物なのに、うまく引っかかったね〜」と言ったら、「そう言われれば、高かったし、要りもしない物ではあった」と。 その場の上手な話と、雰囲気で、だまされて とも思わずに、買ってしまったようである。「きれいに引っかかったねー」と言うと、そこで初めて騙されたんだと気がついたようである。 27日に契約して、29日までに郵便振替で振り込んでくださいと指示してあった。 きっちり翌日の28日には振り込み完了。振り込んだ後のクーリングオフ、「ウ〜ン、難しいかもしれないなあ」と思いつつも、ハガキに記入させ、書留めにて送る用意をする。 おりしも郵政民営化の前日の日曜日。誰か職員がいるはずと郵便局の窓をたたいてみる。窓から顔を出した地元の後輩の郵便局長に事情を説明し、10月1日の消印でいいからと、発送のお願いをする。 10月1日、9時過ぎに、熊本消費生活センターに上記の内容を相談してみると、「クーリングオフの書類を送ってあれば、会社から何か連絡してくるだろうから、しばらく様子を見ましょう」とのこと。 会社名、所在地、親父の名前を伝えて電話を切る。お昼の12時50分ごろ、「消費生活センターに連絡しておいたから」と伝えると、先ほどそちらから連絡があり、会社と交渉して「現金書類で全額送り返します。金額を確かめてから、手元の商品を宅急便にて送り返してください」という事になりましたと連絡があったと言う。 そのときの電話の向こうの声は、安心した明るい声。消費生活センターのすばやい動きに感謝いたしました。 それから3日後、「現金封筒が送ってきたよ。全額入っていたよ」との連絡があり、すぐに消費生活センターに「現金が送られてきました。お世話になりました」と、お礼の電話を入れました。 7日の夜に商品を荷造りし、8日に宅急便で発送して一件落着となりました。 品物のおまけで、高い商品を買わされたのでしょうか。 高い商品のおまけで、多くの品物をくれたのでしょうか。 ほんとのおまけは、そういう事実があるんだよ。解決の方法はあるんだよ。やり方を覚えておこうね。うまい話には騙されたふりして騙されなければ、こちらが相手の上を行けるんだから。などなど、多くの教えを頂くことができました。ありがたいことです。 この出来事で、世の中は、多くの知識を持ち、常に冷静な判断をすればどうにかなるんだからとの、生活の知恵をいただきました。(おまけと言ったら業者さんにしろ、ありがたい教えにしろ、大変失礼な言い方です。「教え」と訂正致します) わざわざ福岡の、春●市上白水7丁目 から教えに来ていただきました。さしさわりがあるといけませんから詳しい住所・会社名は控えさせていただきます。(私の予測ですが、もしかすると以前は浄水器の販売をされていた会社なのかもしれません) 大変お世話になりました。お陰様で良い勉強をさせていただきました。これからも、人のお役にだけ立つようなお仕事を、がんばられますようにお願いを致しておきます。 |
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