私が英語を使う仕事に就きたいと思ったのは中学の頃。きっかけは洋楽でした。日本の音楽にあまり興味の
なかった私は、イギリスやアメリカのポップスやロックばかり聴いていました。歌詞を覚えたり、ファンレターを
書いたり、私と同じバンドが好きな海外の人たちと文通したりする中で英語に触れていて、いつの間にか英語が
得意科目になっていたように思います。
留学先や英語の講座で英会話がうまい人に出会うたびに、私は好奇心から、彼らがどうやって会話力を
身につけたのか尋ねてみましたが、やはり洋楽が好きだったという人がかなりいました。他に多かったのが、
洋画が好きで、字幕なしでも内容が理解できるようになりたかったので、同じ映画を何度も観るなどして英語力を
つけたという人。勉強しているという意識なしに、趣味で英語に接するというのがポイントのようです。
英語は日本語と同じ一言語であって、コミュニケーションの道具として日々使われています。できれば、
問題集などではなく、コミュニケーションを通して習得していきたいもの。渋々やっている勉強はあまり身に
つかないので、できるだけ楽しんで英語に触れる機会を増やすことが、上達への近道です。
ネット上には、英語の情報があふれています。自分が興味のあるテーマに関する英語のページの中から、
写真やイラストを見て「内容を知りたい!」と思うような面白そうなものを選んで、大まかに訳してみるといいかも
しれません。英文雑誌を活用するのも一つの方法です。興味のあることに内容を絞れば、学生時代の英語の
勉強より楽しんでできると思います。
まずは、英語に対する拒否反応、高校までの難解で退屈な英語の勉強のイメージを消し去る努力から
始めてみてください。そして、自分にとって面白くない勉強は避けながらも、英語に接する機会だけは増やして
いってください。私が出会った英語の得意な人たちの中には、高校まで英語は苦手で嫌いだったけれど、
大人になってから興味を持つようになったという方も何人かいました。学校で苦手だったからといって、
英語が習得できないわけではないのです。
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