活動内容

トモニ療育センター
-その内容-
2018年6月

I. 目的
自閉症スペクトラム障害のある人達が、二次的障害三次的障害をできるだけつけないで、地域にあって豊かに自由に人間らしく責任を持って、生きていけるように導いていく。影響力の強い母親が“知識ある愛を持って、行き届いて”自閉症児の育児と教育ができるように、優れた療育者として成長していくように援助する。
自閉症スペクトラム児の発達支援に関わっている医師、教育関係者、施設職員などの研修を受け入れている。

II.指導期間
(1)トモニ療育センターの年度は、その年の6月1日より翌年5月31日の1年間とする。
(2)指導を継続したい時は年間レポートを提出(〆切4月末日)の上、合意の上で次年度の契約をする。1年毎に契約をする。
(3)個々に契約を結び、指導期間を別に定めることがある。

III.形態
(1)勉強会(第2または第3火曜日)……… 10:30~12:30
※勉強会では、2012年版講演資料 “自閉症スペクトラム児 育児と教育” や 2018年版講演資料“発達障害の子どものための 心を育て生きる力をつける 個別課題学習”をテキストとし、必要なレジメはそのつど用意する。

(2)個人セッション・・・・原則として月1回(12回/年)。その他、6回~1回/年、2回/月のコースがある。
1)それぞれの予定の日時に母親または両親と子どもが来所し、個別に自立に向けた課題学習(70分~80分)を職員が進めながら、その子の現状を総合的に診ていき、特にその子の分かり辛さ(認知機能の未発達さ)を把握した上で、無理のない適切な課題学習の具体的な進め方を 療育者である母親に指導する。
2)その場で現れる子どもの不適切な表現について、その様子を観察しながら、家庭での向き合い方などアドバイスをしていく。
3)その子どものことだけでなく、家族、療育者自身を含めた極めて個人的な療育相談の場でもある。
4)研修生が個人セッションに同席する場合がある。

(3)記録の提出
①家庭生活記録の提出
1)会員は家庭での課題の取り組み、子どもの様子・状態などを記録して、FAX、あるいは、添付ファイルでメール送信する。この記録を元に子どもの育っている環境・療育者の様々なことを読み取って、できるだけ早く適切な対応ができる。記録は最も重要である。
2)緊急を要する場合はそのつど携帯メールまたはFAX.で報告する。事態によっては電話も可。
3)適切な育児と教育ができるように、コミュニケーション・シーンの再現用紙にその時の状況を詳しく記録し、メール(添付ファイル)を送信する。
4)記録することによって、子どもをより注意して観察するようになり、療育者としての力も確かなものとなる。トモニ療育センターとの信頼関係が一層確かなものとなり、より適切な育児と教育を一貫性を持って継続することができる。
②各セッション後のレポートの提出
1)各セッションのレポートを添付メールで提出する。
③講義後のレポートの提出
講義のレポートを添付メールで提出する。事情によりFaxも可。
④アンケートの提出
母親アンケートや父親アンケート等の他、主要テーマについてアンケートを求めることがある。
⑤1年間の実践レポートの提出
1)1年間の療育を振り返って子どもを総合的に把握し、次年度へ向けての明確なテーマを持って取り組むために、レポートを提出する。レポートの〆切は4月末日とする。
2)他の会員のレポートを読むことによって、学ぶことができる。それが「ともに」の原稿となる。
3)1年間の実践記録は、子どものことを詳しく記載しているので、最も優れたサポートブックとなる。
4)レポートの提出がない時は、自動的に退会となるので、再入会の手続きが必要となる。

(4)療育相談 (メール、及び FAX.)
1)何か問題が生じた時、あるいは困難に思う時、いつでも会員の電話での相談に応じている。
2)また、記録から読み取った問題点については、個人セッションの場や講義の中で具体的に深めていく。特別に時間を設定し、個人的に所長と話し合うこともある。

(5)父親懇談会
1)療育に対して家族共通の適切な姿勢がなければ好ましい育ちは望めない。
2)年1回、6月または7月に、父親だけの懇談会をトモニ療育センターで開く。 子育ての共同責任者である父親にこの療育の困難さ、この障害の重大さ、適切な療育の大切さ、そして父親の役割の重要性などを認識してもらう。
3)父親は、後日アンケートの形でレポートを提出する。

(6)療育関係等の図書、ビデオ、DVDなど貸し出し
1)障害児・保育教育・福祉・医学関係の図書、文学・自然科学・宗教関係の図書、童話・絵本、手芸・料理関係の図書、人生を豊かに生き抜くために参考となる図書や映画ビデオ、その他講演会のテープやDVDなどを貸し出している。
2)年間レポート集を貸し出し、回覧し、会員相互の共感と理解を深めている。

IV.研修生
(1)年間契約の研修生は、トモニ療育センターの会員として位置づける。
①医師、教育関係者、施設職員など年間契約を結び、トモニ療育センターの研修生として、学ぶことが出来る。
②講義に参加することができる。
③トモニ療育センター会員の個人セッションや外来セッションに参加することができる。
④時に、セッションで個別指導を行い研修する。
⑤講義、セッションレポート、年間レポートの提出
(2)時に教育関係者など研修を随時受け入れている。
①研修希望者は、研修依頼(研修希望者氏名、所属、研修日時、研修目的を明記)を原則として1週間前にFAXにてトモニ療育センターに提出すること。
②研修後、必ず講義やセッションのレポートを提出することを義務としている。

V.退会
会員はいつでも退会できる。
また、状況により当センターより退会を要求することもある。


トモニ療育センター
〒792-0856 新居浜市船木甲741-4
Tel.0897-44-6896 Fax.0897-44-6895
e-mail :   tomoni@mx81.tiki.ne.jp
ホームページ:http://ww81.tiki.ne.jp/~tomoni/