太陽光線を大別すると、波長の短い方から、放射線、紫外線、可視光線、近赤外線、遠赤外線、マイクロ波、電波という波長別分類になります。
工学系実験室等で用いられているような言葉の響きみたいですが、「太陽光線」からも解るように、すべて自然界に存在し、我々の生活を取り巻いている天然の電磁波です。
これらの中でも遠赤外線は生体に対して有益な光線であることが、近年における研究成果により数多く報告されています。
遠赤外線の効用は研究対象が広く、すべてを網羅することは出来ませんが、私ども温泉と関連が深い部分の効用を列記すると
・血流促進、保温持続効果による冷え症、神経痛、筋肉痛、関節痛等の緩和。
・細胞活性化による切り傷、炎症痕等の修復促進。
・人間の発育・成長促進によい光線。
などが挙げられます。
温泉と遠赤外線との関係を考えてみると、温泉の湧出母岩にヒントがあるようです。
桃太郎温泉の地下8メートルまでは軟らかい粘土層ですが、さらに下は花崗岩の岩盤層で、その層の厚さは温泉水脈のある地下500メートルまで及んでいます。
この花崗岩こそ、太古に遠赤外線を吸収し、今なお放射し続けている岩で、他の岩と比較しても、最も遠赤外線を放射しやすい特徴を持ち合わせている岩といわれています。
温泉水は花崗岩盤層の裂け目による水路を流れたり、地上まで500メートル揚がってくる間に、遠赤外線を花崗岩から放射され吸収し、湧出後、入浴中に再放射し、その効果を人体に及ぼしています。
これらのことから、温泉による遠赤外線の効果は、何処の温泉でも同じではなくて、湧出母岩やボーリング掘削の深度等により個別に違い、当温泉は遠赤外線の効果をその成り立ちから温泉の特徴として有していたといえます。 温泉の特徴の1つである遠赤外線の効用を有意にご活用ください。