やがて…。
演奏も終わり、客席の照明もつけられ、「本日の公演はすべて終了しました」の、アナウンスも流れ…。急いで帰る人、名残惜しそうに帰る人…。長いコンサートだから、どうしても今夜中に帰らなければいけない人は、帰りの乗り物に間に合わなくなるために途中で帰る人もいましたし、なんとか最後まで見ても、終わった途端走り出なきゃいけない人もいるでしょうしね。アリーナの席はどんどん空いていきました。
それでも、私達はとてもすぐには帰れる状態じゃなく…いや、このままじゃ帰りたくなくて。しばらく席でいると、スタンド席の方から、「アンコール!」の声と手拍子が起こってきました。見回すと、スタンド1・2階席にはまだまだいっぱい残っていて、その声と手拍子ははどんどん大きくなって…。
私達も一緒に言い始めました。彼等ならもしかしたら…野猿なら…。もう一度だけでいいから!これで本当に出て来てくれたら…!心の底から祈って言い続け、さっきまででもう充分痺れてる手を叩き続けて。
そうする人を見て迷いながらも帰っていく人もいるし、スタッフも片付け始めるような素振りを見せるし、私達の「アンコール」の声も途中で消えそうになったり。
それでも最後の奇跡を信じたくて、続けていたら…。ひょっこり出て来たゴッキー、そしてタカさん!
次々とメンバーが!!!
それはもうホントに「ひょっこり、てくてく、ぞろぞろ。しょうがないなぁ、また出て来ちゃったよー」ってな感じで。衣裳のジャケットも脱いでて、上はTシャツ。手に水やらタオルやら持ったまんま。
みんな、ニコニコと、「素」。残っていた客席はもちろん大歓声。アリーナ席なんか帰った人の分、前の方が空いてたから、みんな思わず必死でダーッシュ!!!詰め掛けましたよ、走りましたよ、20列目くらいには行けてたかと思いますv ああ、「いいな〜、神波サイド席〜。やっぱスタンド席の方が良く見えたかなぁ」なんて思ったりもしましたが、いやいやいやいや!アリーナ席で良かったぁ!!!
「も〜、しょーがないなぁ、あと2曲だけね」なんて、でもすっごい嬉しそうなタカさん。「曲は何でもいいよ、任せる。ゴッキーの好きなのでいいよ」って、始まったのは『Chicken guys』!続いて『Fish Fight!』! ゴッキー、好きなのって言われて真っ先にコレなのね?っていうか、さあっすが、盛り上がる曲、ファンが楽しんで終われる曲を選びますねぇ♪ピンポン大正解*客席の踊りっぷり弾けっぷりったら、過去最高の『Cg』&『鮒』ですわよ。
ダッシュの人波に揉まれた拍子に、私達二人の間に一人、知らない人が入ってしまって離れてしまったんですが、その人も、そして反対側の隣の人も、めっっっちゃノリのイイ人で、踊りまくり!(だから途中まで離れたことに気付かなかったし/笑)辺り一帯が素晴らしいダンスの揃いっぷりだったんですよぉ♪いや、ホント、ものすごいビチビチぶりだったさ(鮒)!楽し−−−!!ぶっ倒れそうだけど、めっちゃ楽し−−−いっっっ!!!ステージの上の野猿さん達も、もーぉ、無法地帯!? みんな好きなように歌い、好きなように踊り、暴れ、タオルを客席に投げ込み、歌中でもかまわず水を飲み、一口飲んではペットボトルを投げ(主に晃哉さん)、どこから取り出して来るのかまた口を付けてはペットボトルを投げ(主に晃哉さん)、ステージの床にガムテープをRに貼り(そんな人は晃哉さんしかいない)、そのガムテさえ客席に投げ入れ(やっぱり晃哉さん)、長ーい間一人花道で客席に向かって煽りっぱなしだったり(カン@「♪りーかのかいぼーぉっ、おれのでっばーんっ♪[ピース付き]」さえも)、そんな好き放題やってる中でも思わずちゃんと自分のポジションに行って踊っていたり(大原君@『Cg』ステージ中央奥)
2曲だけ、と言っていたのに、続いて『Thank you』が始まった! ああっ、タカさん&ゴッキーってば*神様*! みーんな笑顔。感動とか充実とかすらも通り越して、ただただ楽しくって仕方ない笑顔!もちろん客席も!涙なんかすっかり乾いて、代わりに汗だくだくよ。
「もう、これで最後の曲だからね、何がいい?」タカさんがそう言って客席に聞いてくれて、「えっ?We're the YAEN?よし、じゃあ、ラスト、We're the YAEN!!!」
初回Ver.&2000&2001&アドリブ*メンバーそれぞれ好きなように歌っていく中、ダブルアンコールでの壊れっぷりが尋常じゃなかった平山晃哉洞爺湖観光親善大使、やってくれました。「ワタクシ、野猿が撤収しても観光親善大使は続けますので、みなさん、どうぞ洞爺湖温泉に…」(喝采)歌の間中フルに使って(宣伝)喋りました。大使〜〜〜!
これでもかってくらい飛び跳ねて、声張り上げて、Y!A!E!N!みーんな壊れました。楽しかったぁ〜〜〜。野猿、最高!
最後の、本当に最後の曲が終わると、「じゃあ、もう遅いんだから、気を付けて帰りなさーい!」なんて言いながら、「じゃあね〜」「バイバーイ」なんて笑って手を振りながら、てくてくぞろぞろとステージの袖に帰って行く野猿さんたち。
なんて野猿らしい最後なんだ!演出され切れない、作り物じゃない彼等を見せて、最高の笑顔を見せて、私達ファンを最高の笑顔で終わらせてくれました。出会えて良かった。この時をここに居るみんなと一緒に過ごせて、とっても嬉しい。
本当に、野猿、お疲れ様でした。心からありがとう。
ってゆーか、ステージ上で最後シメたのなんて、とんねるずの二人じゃなかったのよ!? テルカンだったのよ!?(笑)
平山「家に帰るまでがコンサートです。」
神波「そっ!」
きっと人生で最高のコンサート。とっても切ないのに、一生忘れない幸せな夜。
2001.5.13. 野猿 完全撤収
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