指を折って年を数えられた時期
ぼくらはゆきだるまだった
ふれるものすべてにおどろき
そしてのめり込んでいた
いつのまにか指を折って表現できなくなり
幾つもの未来を選び取るかわりに
結末のない未来を失った
わからないからこそそれは輝きを増し
振り返る道しるべとなって
ただ、僕らは気づこうとしていない
未来は信ずる限り 生きている限り
永遠なのだということを
あやふやで不安ばかりな未来だけど
手をのばせば太陽だって得られることを
ほんの少しだけ進んでみよう
溶けるほどの未来に出会えることが
僕たちのしあわせなのだから
ゆきだるま
BAKU