彼はいつも隣にいる
片時も離れることなく
目の前に広がるのは
未だ無限の可能性なのだろうか
歩む足をとめたくなる世界だろうか
答えを出す間もなく過ぎていく
振り返るとそこに輝きがある
思い出という名の過去の輝き
時間という彩りを添えて
甘い罠のように駆り立てる
過去を糧にできるとき
過去に逃避するとき
未来が希望で満ちるとき
未来に闇が射すとき
いつも彼はそばにいて
今という現実に引き戻す
そして彼はいう
今を大切にすることが一番だよ、と
私は願う
彼から解き放たれるその瞬間に
充足した自分でいられることを・・