思うようにいかないから想うことができる
たとえばもっと知りたくて
彷徨うこころを見失っても
想いは果てしなく流されていくよどこまでも
どうして?っていつも思う
それはなぜ?よりも痛い
答えを聞けないまま季節が
あんなにあの人がいた夏が
ただ忍び寄る秋の気配に
流されていくのがこわい
どうして?って訊けない
あなたのいない秋が痛い
つらぬいて欲しい
わたしがわたしを見失うくらい
あなたはあなたを見失って
まっすぐにただわたしを見ていて
いつまでたってもこころが埋まらない
いったい何をなくしてしまったのかわからない
あなたがいなくなった・・ただそれだけなのに
こぼれてしまった言葉たち
2002年夏から秋