紺色の海をひとり漂い
あなたの笑顔にあいたくて
こころを石にしてみました

おおよく来たなと
頭を撫でながら
あなたが父のように微笑む

うん重かったよ
どんどん沈んだよ

私は得意げに顔をあげる
はぁはぁ息が泡になる

話したいことがたくさん
泡よりも渦のように乱れ

苦しかったよ疲れたよ
泣きたいよ抱きしめてよ

さらら痛みと安堵の渦
それはもう私ではなくて

あなたの足元にこぼれる

砂 さらら 砂 さらら

やっとあなたに逢えた海






さらら砂
詩織の部屋へ
2003/01/19