風の音をききながら大きくなった 激しい雨に打たれながら強くなった ざわざわと草たちの声が どうしようもなく遠くて さびしくてうなだれる日も けれども私は枯れないでいる ひっそりとここにいて 誰を待つこともしないで 折れた日の悲しみの空の色よりも 抱き起こし支えてくれた土を想う 永遠は望むものではない ただ精一杯ここで咲く ひっそりと咲いて生きる そしてここで種をまく 大きくなあれ強くなあれと願いながら