僕の部屋の隅っこに溜まっていたコトバ
仕事帰りの道端でポツっと呟いたコトバ

たくさんのイマを繋げるために
過去をより美しくみせるために

気高くも安っぽくもみえる
嗜好品のようなコトバ
ボクのコトバに他人のコトバ

時には紡ぎ合ったり
時には潰しあったり
守りたいし守られたい
甘えたいし甘えられたい

だからこそ広がる
曖昧で無色のコトバの群

これでは
余計に汚されてしまう
後々まで残らなくなってしまう

無意識をより『無意識』と
そんなふうに意識しすぎることの愚かさ

だけど唯一
君に対してだけは違っていた
必死になって
涙目になりながらも
やっとの思いで捻り出したコトバ
君を傍へと留めるためだけに放ったコトバ
あれだけは僕の
あるがままのコトバだった




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