どこにも出口がないと思い込んでいるから
きみは苦しいのだろう辛いのだろう
小鳥は空が恋しくて泣いた
飛ぶことを忘れたわけじゃないのに
羽根が千切れてなくなったわけじゃないのに
無我夢中で羽ばたこうとしては落ちる
傷だらけになることが怖くてたまらなくて
空を憎みはじめるどうして助けてくれないのと
その青さその広き胸のありかを見失っていく
きみは苦しいのだろう辛いのだろう
だって風の匂いさえもう忘れてしまったのだから
小鳥は生きている水と与えられた餌で
可愛いねと人間が声をかけてくれる
時にひとを慰めるように歌うことも出来る
護られていることをありがたく思うことも
出来るから生きるそこが小鳥の棲み家だから
きみは苦しいのだろう辛いのだろう
どうしてきみはそんなに不幸なのだろう
出口はあるきみにだってきっとある
見て感じて触ってこんなにもあたたかなところに
きみは生きているんだよ