氷のような雨が降っていました

どうしてあなたが濡れているのか
どうしてあなたが泣いているのか

ただその背中を見つめることしか
出来なかったのです

私に羽根が透明の羽根があれば
あなたを包んであげられるのに

手のひらを天に広げ頬を濡らし
凍えて泣いて雨を呑み狂ったら

もしかしたらこの手が羽根に
生まれ変われるかもしれない

だから私は濡れていました
だから私は泣いていました

もうどこにも行ってはいけない
冷たい雨の夜でした・・・・











羽根

2002/11/09
詩織の部屋へ
ためいき
さんのHPに投稿した詩です
素材を頂きました