あっかんべえ |
いやだよ そんなの
しらんぷりなんて
かっこつけてるだけじゃん
とりけすならそれでもいいよ
でもさ
あたしやぶれるからね
だきしめになんかこなくていいよ
ふりむいてけとばして
あっかんべえ
なめんなよ・・・・・・
アーメンはゴメン |
神様のところに行ったら
もぬけのからだった
寝ているふりをしてどこかに逃げたんだ
ベットはまだぬくもりが残っている
まくらはちょっとへこんでいた・・・
だからさ!キライならそう言えば!!
あたしは口紅でバカ!と書いた
真っ白なシーツに大きな字で・・・
でも気分がとても優れない
神様は浮気をしているのにちがいない
ごめんと何度あやまってもユルサナイカラ
アーメン |
雨だからアーメン
神様はふつか酔い
あたしを誘わないで
誰と飲んだの?
雨だからアーメン
神様はベットのなかで
耳栓してるんだ
あたしがきらい?
雨だからアーメン
ねえ・・これから
せつないお話してみない?
神様のところにいくよ
つめ |
言ってはいけないことがある
書いてはいけないことがある
だからあたしはいま横たわっている
どんな色に見えるんだろう?
白紙の紙切れの切れ端のすみっこの
とんがったこのこころのように
あなたの小指のつめが痛い
走っていくよ |
待つのはいやなの
待っててほしいの
手をあげて笑顔みせて
あいたかったよなんて
言って欲しい
あたしはわざと遅れていくの
だからあなたはずっと待ってて
日が暮れて一番星が出て
あいたくてしょうがないあなたに
あいたくてたまらないあたしが
走っていくよ
だから待っててね
夕暮れ |
太陽がさよならするとき
きみも家路についているのか
どんなふうにきみは歩いているんだろう
てくてくてくてくきみの足音が
ぼくのこころにまっすぐに届く
こんな夕暮れ
ぼくはきみのことをなにも知らない
知らないことがとても哀しい
どうしてきみと出会ったんだろう
それがぼくたちのせつない夕暮れ
おさぼり |
やだ くせになってる
ふとさみしんぼしたくなって
開いた秘密の日記帳みたい
どれどれ 今日はどんな感じ?
元気度を測ってあげよう
さあ 胸を張って大きく息を吸い込んで
止めて!止めなさい!早く今よ!!
ふわーん くにゃくにゃ
あたしの元気はちょっとおさぼりさ
ほろ酔い |
おしゃべりが過ぎますわ
もうおよしになって
いいえ 飲まれてはおりませぬ
ただただ飲むのが楽しいだけ
おかわり おかわり もう一杯
見もこころもちゃぽんちゃぽん
いいえ溺れてはおりませぬ
沈んでも浮き上がります
今夜はなぜか幸せだから・・・
たいくつ |
最近どこも痛くないので
なあんも言葉が生まれない
ちょっと背中がかゆいけど
言葉にしたってつまんない
ただぼんやりと窓のそとを
ながめていたい時もある
静か過ぎて気が変になりそうだ
ずっと |
とてもなさけない
どんなふうに?って
聞かれてもわからない
もうひとりのあたしが
泣いてる
抱きしめてあげなくちゃって
思うけどできない
ごめんねってあやまる
お願い 泣かないで
せめてそばにいてあげよう
あしたもあさってもずっと
ぽわーん |
こころがぽわーん
宙に浮いてる
今 手を伸ばしているよ
でもつかまらない
なにも哀しいことがない
なにも苦しいこともない
こころがうたた寝してるんだ
起こさないで 呼ばないで
ぐっすりおやすみって言ってよ
おねがい
このままあたしを眠らせて
痛い |
落ちた・・痛い
痛い・・助けて
でも誰も来ないよ
待ってもムダだってば
でも待っていたいよ
こころがしぼんでく
しわしわになって
もう膨らまないかもしれない
あっ!血が出てる
落ちたから痛かったから
しょうがない
自分で舐めてやるか
あたしの血は甘いんだ
2001年4月の詩