おもいきり萌えてみたくなった
太陽の光が私を突き抜けていくように
分からないことがありすぎて
答えを聞くのがとても怖くて
私はこうして揺れていることを選んだ
ゆらら あなたは風でいて
ゆらら あなたはそばにいて
この森のすべての緑を支配するように
あなたは風らしく息をして叫んでいて
ゆらら あなたが風だから
ゆらら 私はずっと揺れていられる
ゆらら
2002/06/01
その手のひらを重ねて
指先で私を見つけて
ちっぽけなこころ
行き場のないこころ
迷ったら握り締めて
過ちのように愛して
みつけて
2002/06/04
私にはこころがあり過ぎて
時々それを見失ってしまう
どこに行けばいいのか?
何をいったい探しているのか?
私はそれから怖くなる
すべてのこころが壊れそうで
粉々に飛び散ってしまいそうで
うずくまり地を這うように
手に集め繋ぎあわせ抱きしめ
泣きじゃくるのが怖い
破壊
2002/06/05
ぽっかりと空いてしまったこころに
真っ青な絵の具を流し込んでみたい
そしてかき混ぜる目がまわるくらい
私はどろどろではないさらさらでも
ただ目を逸らさずに見ていて欲しい
やがてあふれる蒼い想いその手触り
あなたの手のひらを染めようそして
私は指先から零れ落ちるとめどなく
その瞬間に名を呼んで叫んで泣いて
消えて失せる時までずっとそばにいて
2002/06/09
たわわに実った木の実は選ばれなければいけなかった
なんとしても生きのびたい誰からも美味しいと言われたい
思いがけず病にかかり浴びせ掛けられた薬の苦い味
耐えられず落ちた地面で朝露に濡れるそのとき
ずっと昔におぼえていた父さんの匂いがした
生きているものは誰だって生まれ変わることができるのよ
女神のように太陽は言う
だけどこうして腐っていくのは怖いよ痛いよ淋しいよ
優しかった父さん抱きしめてくれた父さん
どうか私を拾いあげてください
そのあたたかな手のひらに包み込んでください
おちこぼれて
2002/06/16
たとえば何かを探すこと?
どこに行けば見つかるのかな
待っていてはいけないの?
時間がいっぱい流れていくね
ずっとちっぽけなままで
そしてやがて消えるのかな
このままでいいわけはない
こんなんじゃとてもみじめ
どこに行けば見つかるのかな?
私がわたしでいるために
辿り着ける場所はどこ?
できること
2002/06/19