あっぷっぷ
2002/01/26
どうして?と扉をあけて
どうして?と訊けない
どうして?と隣にすわり
どうして?と抱けない
せつないね・・・・・・
さみしいね・・・・・・
ふたりきりなのに・・・
せつないね
2002/01/24
手も足も寒いね
でもまんなかは熱い
ほらこんなにと
見せてあげたいくらい
せめて手をかざして
さあ足を伸ばして
わたしのまんなかで
あなたも熱くなろう
寒いね
2002/01/23
固く口を閉ざしていても
ふくらみたくてしょうがない
開きたくてしょうがない
太陽が吐息を吹きかけて
ほらもう少しもうそろそろ・・
咲けるかもしれない
枯れた木の芽からこっそりと
やがて緑にそして桜色に
咲けるかもしれない
2002/01/17
とても寒かったから・・
とても寂しかったから・・
あのひとが燃やしている焚き火に
あたりたいなと思った
おそるおそる近づいて
そっと手を出して暖めてみる
怒られそうで怖かった
怒られたみたいで悲しかった
冷たい手だねとあのひとは言わない
もっとそばにおいでよとは言わない
木枯らしに背中を押されて帰る
寂しくて悲しくてとぼとぼ歩く
振り向いた炎のあいだから
ただ俯いているあのひとが見えた
心細く頼りなく燃えている焚き火・・・
2002/01/14
言えないことは言わなくていいよ
こころじゅうが苦しいね・・
どうしたら楽になるのかな・・
想うだけでは救われないこころ
きみがきみらしくいたい気持ち
すべてひっくるめて抱いてあげよう
目を閉じて・・ななつ数えて・・
ふたりであの海へ行こう
きみが先に叫ぶんだよ
大きな声で叫ぶんだよ
海へ行こう
2002/01/13
触れたらきっと流れてしまう
どろどろと汚れているこころ
壊して欲しい
こんなものいらない
海に流したい
たったひとつの優しさでいい
どうかわたしを助けてください
へ・る・ぷ
2002/01/10
そんなに激しく叩かないで
わかっているからもういいから
壊れちゃうよ大切な扉が
がたがたぶるぶる震えてる
おまえをこの手で抱きとめて
叫ぶこころを静めたい・・・
北の風
2002/01/08
おはようとちゅんの声
寒いね元気だね嬉しいね
ちゅんは飛ぶ好きだよ朝
遊ぼうよとちゅんの声
楽しいねもっとねずっとね
ちゅんのKISS紅く甘く朝
ねえ・・ふたりだけであの木に止ろう
ねえ・・おなかいっぱい夢を食べよう
雀のちゅん
2002/01/06
いま 空を 飛んでいる
いま 星を 掴んでる
熱い 粒の 光る夢の
落としてあげよう
さあ両手を広げて
目を閉じてごらん
いま いちばん なにが欲しいの?
いま いちばん 誰にあいたい?
いま
2002/01/05
波打っていた鼓動が
うたた寝を始める
すやすやと寝息をたてて
熱いこころから綿のように
生まれ出る言の葉
安堵は優しい子守り唄
髪をなでて抱き寄せる
ひとりの男のように
静かだねと男は呟き
女は目を閉じて想う
その言の葉を耳元に抱き
眠る眠る静かに眠る
ああ熱いまま消えたい
この静けさに溶けたい
静寂
2002/01/03
雨のように雪が降る
肩に髪に頬に
つかのまの白き夢
夢だから消える雪
ああたぶんあのひとは
こんな雪が嫌いなのだ
ああ雪だったねと
あのひとは言う
つかのまの白き夢
夢だから消える恋
初雪
2002/01/02
焚き火