子犬のワルツ
活  動  報  告


【お知らせ】
 平成24年5月の徳島集談会の開催は5月13日午後1時

学習会「神経症の成り立ち」
T 「神経症」とは何か

 気質的な病気でない。
 普通の人なら誰にでもある自然な心理的・生理的現象を異常なものと思い、それを取除こうとして

 「はからう」
ことにより「とらわれ」しまった状態。


U 「神経症」の種類
 普通神経症(普通神経質)
 内科的に異常がないのに身体症状に悩まされる。
 不安神経症(発作性神経症)
 不安発作とそれに対する予期不安
 強迫神経症(強迫観念症)
 ある感覚・感情を排除しようとして起こってくる葛藤状態。対人緊張もこれに含まれる。


V 症状の要因

実生活上の適応不安。(誰にでもある不安)
 ある社会環境においてうまく適応することができず、
 さまざまな心身の症状があらわれて社会生活に支障をきたすものをいいます。
 だれでも、新しい環境に慣れて社会適応するためには、多かれ少なかれ苦労をしたり、
  いろいろな工夫や選択をする必要にせまられることはよくあることです。それがうまくいかなくなった現実が背景
適応不安に陥りやすい生来の素質(誰にもある素質)

 生来の素質とは不安を持ちやすい、感じやすい素質で森田では「ヒポコンドリー性基調」と名づけました
 「ヒポコンドリー」とは、心気症すなわち疾病を恐怖する意味であって人間の本性である生存欲現れである
 従って、これはすべての人が持っている性情であるが、その程度が強すぎる時に、はじめて精神的傾向となるとしています
 つまりすべての人が持っているのですが、「ヒポコンドリー性」が強くなると日常生活に支障をきたし始めるということです。
 この「ヒポコンドリー性」が素地となって、さらに困難な環境におかれた場合、あることがきっかけとなって神経症が発症するとしています



W 症状を形成する心のメカニズム

 1.「思想の矛盾」
 思想と事実が食い違うこと。「こうありたい」という考え方とそうなれない事実との食い違い。
 事実はこうでなければならないという
(かくあるべし)考えで不可能な努力をする。
 2.「精神交互作用」
 ある感覚に注意を集中すれば、その感覚は鋭敏になり、この鋭くなった感覚がますます注意を固着させる。
 この感覚と注意が交互に作用しあって最初の感覚は増大する。この過程を
「精神交互作用」といいます。
 3.症状の発生と固着
 「精神交互作用」によって自然な不安が大きな違和感になってくると、それを取除こうと必死に努力することが
目的となる。  この「不安」が実生活上がうまくいかない最大の原因と考え、他の生活の側面に目が向かなくなり、
自然な不安は「症状」にまで発展し、固着する。

 4.実生活上の悪循環
 症状が固着すると本来やるべきことは恐怖のため見失われ、社会生活は後退。
 その反面よりよく生きたい欲求があるので、心の葛藤がますます大きくなる。



X 森田療法の目指すところ

 森田療法は、症状・不安等そのものをなくそうとはしません。神経質症にどうしてなるのか、
 その対処方法は?等森田理論を学び実践していく過程で、自分の本来の欲求を追求できる
 力がついてきます。森田療法はその力を引き出し建設的生き方ができることを目指しています。