某大学 二号館 ・・・ 香川県



私の行っていた大学です。 ここは、旧陸軍の跡地に建っています。 町のあちこちに幽霊の
噂があります。 特に大学の敷地内は隅々まで心霊スポットと化しています。 私が入学した
当時、昔の陸軍時代から使っている建物がいくつか残っていました。 今ではそのほとんどを
建て直しているのですが、今なお使用し続けている建物があります。 それがこの二号館と
呼ばれる建物です。

  提督クラスの人達がいた建物であり、地下
  には捕虜収容施設があったとされてます。
  取り壊して建て直そうとした事があったの
  ですが、このような 曰く のある建物なので、
  お払いをしたそうなんです。
  が、
断られてしまったそうです。
  取り壊すと何かとんでもない事になるとか
  言われたそうです。

  休みだろうと 夜だろうと、ほとんど明かりが
  点いています。 学生達の間では、ここは
  真っ暗にしてはマズイのではないかと噂して
  いました。
このような場所なので、新歓時期には必ず肝試しコースに選ばれてしまいます。 よく、事件が
起こります。
目撃してしまうのです!!

囚人服を来た幽霊や、兵隊の幽霊が頻繁に目撃されているんです。 この二号館に限った
事ではないのですが・・・
そして、不可解な事もあります。 兵隊の幽霊なら解るのですが、何故か鎧武者の幽霊の
目撃例も頻繁にあるんです。 私が在学中には、バレー部の合宿中に現れました。 その場に
いた十数名が目撃した事で、かなり話題になりました。
最近、表面だけ工事したらしく、外からでは
建物の古さは解りません。 が、一歩建物に
入ればその古さがよく解ります。 中もペンキ
塗りによって古さを誤魔化してしますが、古い
です。 かなり古いです。 そして、この中は、
夏でも妙に涼しいんです。



建物の中には二箇所、階段があります。
そこにはかつて、地下へと通じていた階段が
ありました。 私が在学中には、埋め立てた
のがよく判るようなゴツゴツしていた床だった
のですが、ここも今ではキレイにしてありま


した。 夜、かつて地下へと通じていたこの場所に、囚人服を着た幽霊が座っている事がよく
あるそうです。 ハッキリ言って、囚人服というのがウソっぽいのですが、ここでの目撃例は
本当に多いようです。 大学の映研がこの建物の中で撮影した時、フィルムに人の顔が一瞬
移っていたという事もありました。 とにかく、話題には事欠かない場所です。

こんな話があります。 真っ直ぐの通路を造る時、その両端に窓や扉などの出入り口を置くと
霊が通り易くなるそうです。 この二号館はバッチリそういう造りになっています。
それが理由なのかどうか判りませんが、ここの廊下にいると無性に落ち着かなくなってしまい
ます。 早く建物の外に出たくなります。 昼間でも不気味な感じのする建物、それが某大学
二号館なのです。

私は酔った勢いでこの建物に突入した事がありました。 年に数回あるかどうかという明かりの
点いていない夜でした。 何もありませんでした。 が、帰りに事故をして顔を怪我してしまい
ました。 偶然だとは思いますが、普通なら絶対にしないような事故でした。 顔の真中から
左半分が傷だらけになってしまったんです。 あしゅら男爵のような顔になりました。 ただ、
顔の怪我は医者が驚く程の早さで回復しました。 傷跡は残ってしまいましたが。
何度も言いますが偶然だと思います。 けれど、あまりふざけてこのような場所には行かない
方が身の為です。