赤いボタン


私がまだ小さい頃、母親に連れられてよく行っていたトコロがあります。
そこへ行くと必ず気になるものがありました。
赤いボタン
子供の目線からだとよく見える位置にソレはありました。
私はボタンを見つけると、とにかく押してみたくなる子供でしたが
そのボタンは警戒色の
子供ながらに押してはいけないボタンだと感じていました。

しかし、遂に欲望に負ける日が来てしまいました。
周囲に注意をはらいつつボタンに接近し、はやる気持ちを抑えつつ

押しました・・・
押しました・・・
赤いボタンを押しました!!

突然辺りが暗くなり、目の前の動くべきモノが動きを止めました!
慌てて見上げると、上の方から私を見下ろす 目! 目! 目!
恐怖に支配された私は逃げる事も出来ません!
これが金縛りというヤツかぁぁぁぁぁ!!

我に返ると、母親が誰かに頭を下げています。 そして私ら親子は
逃げるようにその場を後にしました。
母親は怒りませんでした。
でも、私は知っています。
家に帰ってから 恐怖の親子儀式が待っている事を・・・


  教訓
自分の欲望に負けてはいけない。 かならず手痛いしっぺ返しが
待っている。 それと、良い子は決してエスカレーターの非常停止
ボタンを押しちゃダメだぞ。



解りました!