最終章
決 戦! 寅 吉!!


秋葉原の駅でキップを購入しました。 いよいよ帰らなくてはなりません。 ついさっきまでみんなで戯れていただけに、別れに対する気持ちの整理が付きません。 今生の別れじゃないので、そう自分に言い聞かせていました。 とても簡単に別れの挨拶をして、私とイワ王サマは駅のホームに上がりました。 イワ王サマとは向かう方向が違います。 途中でイワ王サマとも別れました。 とうとうひとりです。 楽しかった三日間、さようなら関東。 さようなら・・・

私はMDを持ってきていた事も忘れていました。 ひとりで新幹線のシートに座り、頬を涙で濡らしていました。

ウソです、ゴメンなさい!!
      爆睡していました!!


帰りの新幹線は少し混雑していましたが、簡単に座れた私は殆ど寝ていました。 外を見ても真っ暗でネオンしか見えません。 京都で買った駅弁、あんまり美味しくなかったです。 帰りは何だかつまらない。
関東に向かう新幹線、とても長く感じられました。 これからに対する期待感があったからでしょうか? 帰りは何だかとても早かったです。 あっという間に大阪まで帰ってきてしまいました。 寝てたからなんですけど・・・


ほぼ最終のマリンライナーに乗って高松まで帰ってきました。
そういえば、最初は一泊のつもりだったな。 寅吉が腹を空かしているハズだ。


家に入ると、寅吉が襲い掛かってきました。 何だかニャンニャン鳴きながら足に絡み付いてきます。 お腹が空いているからだろうな。 私はすぐに食事(キャットフード)をあげました。 それを一瞥すると、寅吉は再び私の足に絡み付いてきます。 どうしたんだ?
はっ、まさか私に会えて喜んでいるのでは?
何だか嬉しくなってきました。 私が喜んで寅吉をいじくっていると、サッと逃げていきました。 何なんだ? ふと見ると、とっても不満そうにキャットフードを少しだけ食べています。

もっとエエもん食わせぇ!!

・・・それが本音か・・・

今度は私が寅吉に襲い掛かりました。 逃げる寅吉!! 追う私!!



期待させるな、とらきちぃぃぃぃぃ!!


 おしまい