マックホルツ彗星を撮影しているときに一緒に撮影した冬の大三角です。冬の大三角はオリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンからなります。これにオリオン座を入れるのが冬の星野写真では一番おいしい構図ですね。冬の銀河の濃い部分も一緒に入るので、非常に賑やかな写真になります。絞りがF3.5と控えめだったので、輝星の滲み、歪みが大きくなってしまいました。

撮影当時は画像処理法がよくわからず、処理後の画像が荒れてとてもお見せできないと諦めていたのですが、改めて処理し直してみると意外とよく写っていました。

散光星雲ではオリオン大星雲、馬頭星雲はもちろん、バーナードループがよく写っています。エンゼルフィッシュをもっと出したかったのですが、露出不足のため画像が荒れるので諦めました。
オリオン座の東、いっかくじゅう座のバラ星雲、クリスマスツリー星団(コーン星雲)、それらのまわりにある淡い散光星雲がぼんやり写っています。
画面の中上から左下にかけて明るい帯状に冬の銀河が写っていて、その中には暗黒星雲の帯がみえます。
それからシリウスの北にあるわし星雲(IC2177)が良く写っていて嬉しくなりました。撮影当時は明るい星雲しか導入できず、2度挑戦して失敗していました。次の冬には大きなわしを捉えたいですね。
2005年1月10日 0:50〜1:08
露出:3分×3枚
レンズ:SP AF28-75mm F2.8 XR Di → 28mmF3.5
カメラ:Nikon D70(IR改)
ガイド:EM200Bにてノータッチガイド
場所:自宅
一部トリミング

冬の大三角

2005年12月1日 0:33〜2:08
露出:10分×4枚,5分×4枚
レンズ:SP AF28-75mm F2.8 XR Di → 28mmF4
カメラ:Nikon D70(IR改)
ガイド:EM200Bにてノータッチガイド
場所:自宅
冬の大三角とオリオン座です。冬の銀河の中では最も濃い部分です。下の画像より露出を増やしたので、強調処理を控えめにしても細部まで写っています。
全体としてはいい感じですが、改造デジカメでは銀河の色がマゼンタに寄ってしまうのをどうしてもうまく補正できません。