GWに家族でロッジ宿泊を兼ねて初遠征した時の写真です。暗くなるにつれて空が星に埋め尽くされていって感動的でした。BORG76EDで子供と一緒に土星を見たところ、200倍でも明るくてカッシニの空隙、土星本体の縞やその色の違いが見えてびっくりしました。今度行くときはバローレンズやWEBCAMを持っていって本格的に惑星観測しようと思います。
写真はさそり座の尾の部分が出てくるのを待って撮影したものです。銀河の濃い部分が非常に明るかったので露出は5分と短めにしました。
低空の3つの赤い散光星雲と銀河の階調に注意してトーンカーブ修正しました。アンタレス周辺の散光星雲をもっと強調したいところですが、そうすると銀河の中心部が飽和して画像が荒れてしまいます。目で見た時の記憶を強調する感じで、先輩方の銀塩写真を参考にしながら処理しました。
改造デジカメでは、散光星雲を浮かび上がらせながら銀河の色・階調を整えるのが非常に難しいと感じました。感度が赤に強いので銀河が赤茶色になり、銀河をクリーム色に調整すると散光星雲の赤が消えてしまいます。この写真でも銀河をもっと白っぽく、ノイズ感を少なくしたいところですが、私の技術では左下の濃い部分を飽和させてしまうので、いろいろと試行錯誤しています。
でもこういう処理は性に合っているんでしょうか、ついつい時間を忘れて没頭してしまいます。学生時代、夜なべしてミニコンのプログラミングやデータ解析をやっていたことがあって、その頃のことを思い出して楽しみながらやっています。
2005年5月4日 0:05〜0:25
露出:5分×4枚
レンズ:SP AF28-75mm F2.8 XR Di → 28mmF4
カメラ:Nikon D70(IR改)
ガイド:EM200Bにてノータッチガイド
場所:中尾山高原