冬の夜空に輝く勇者オリオンが腰にぶらさげた剣のあたりにある、有名な大散光星雲。目で見ても写真に撮っても、すばらしい美しさを見せてくれる。M42の中心部では活発な星生成活動が行われていることが知られています。

D70ではじめてまともに撮れた写真です。このころは30年物のV-1赤道儀を使って、必死に眼視ガイドをしていました。モニタに映し出されたM42を見たときの感動は一生忘れないでしょう。
M42(オリオン大星雲)
2004年11月23日 1:00〜1:30
露出:5min×4
レンズ: ペンタックス 105EDHFx0.72レデューサ fl504mmF4.8
カメラ:Nikon D70(normal) ISO800
ガイド:V-1,GA-2にて眼視ガイド
場所:自宅
一部トリミング
M42(オリオン大星雲)
2005年9月13日 3:30〜3:41
露出:10min×2
レンズ: ペンタックス 105EDHF+0.72レデューサ fl504mmF4.8
カメラ:Nikon D70(IR改)
フィルタ:LPS-P2+L-41
ガイド:EM200B、BORG76ED+ST-4にて自動ガイド
場所:自宅
一部トリミング

久しぶりにM42を撮影しました。初めて撮影に成功(下の写真)してから10ヶ月、この間に鏡筒以外の装備を強化したので、写りはかなり良くなりました。
D70は赤外カットフィルターを改造したのでHU領域が良く出ますし、フィルターワークでハロが軽減されてシャープな画像になりました。自動ガイドのおかげで長時間ガイドが可能になり、上のNGC1977はじめ淡い部分が良く写ります。あとは短時間露出の写真をコンポしてM42中心部のトラペジウムを出したいところです。

2005年10月9日 4:15〜4:39
露出:8min×3
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
カメラ:Nikon D70(IR改) ISO800
ガイド:EM200B、BORG76ED+ST-4にてオートガイド
場所:天狗高原
体育の日の連休に6さんと天狗高原に遠征したときの写真です。
この日は天候に翻弄されて、デジでまともな写真はこれのみでした。モザイクで馬頭星雲とつなげようと考えていましたが、全く時間が足りませんでした。ただM42の東(左)に淡い赤い星雲が画面全体に漂っているのが写っているので、これはこれで見応えがあります。
M42(オリオン大星雲)
2006年10月28日 0:19〜1:18
露出:15secx8+30secx8+2minx8+8minx4
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
フィルタ:LPS-P2
カメラ:Nikon D50(IR改)ISO1600
ガイド:EM200B、BORG76ED+DSI-PROguider
場所:自宅


段階露出でM42の中心部から周辺部まで階調を振り分けて作品にしてみました。トラペジウムの4つ星が飽和しないようにかなり苦心しましたが、周辺部の淡いガスの雰囲気がうまく表現できません。デジカメの階調ではこのあたりが限界でしょうか。

下は中心部のみトリミングしてトーンを落とした画像です。