非常に大きい銀河で見応えがあるといわれますが、意外と暗くて渦を写すのが難しいです。いまだに眼視ではどこにあるのかよくわかりません(^^;
去年は3回ほど眼視、撮影に挑戦しましたが全敗で、今回一年越しでやっと捉えることが出来ました。
はじめてオートガイドを使用した作品です。空の状態が良く、気温が低かったので、思い切って20分露出をしてみました。
さすがにノイズは盛大に出ており、画像処理ではノイズ除去に苦労しました。
その反面、星雲の淡い部分まで良く出てくれて、星雲の中の赤い散光星雲がちらほら見られます。
M33(さんかく座の銀河)
2005年8月7日 2:10〜2:50
露出:20分×2枚
レンズ: ペンタックス 105EDHF fl700mmF6.7
カメラ:Nikon D70(IR改)
ガイド:EM200B、BORG76ED+ST-4にてオートガイド
場所:自宅
一部トリミング
M33(さんかく座の銀河)
アンドロメダ座の隣に位置するさんかく座にある、満月の倍ほどもある大きな銀河。M31の円盤部がかなり傾いていて、渦巻きを実感するにはやや不向きなのに対し、こちらはほぼフェイスオン(円盤部が垂直に私たちを向いている)なので、渦巻き構造がよくわかり、迫力があります。ただ、腕の巻きかたは、やや散漫で、不規則な印象を受けます。
渦の周辺が非常に淡く、デジカメでは意外と難しい対象です。それに加えて気温が高くランダムノイズが多いので、コンポジット枚数を増やしてみました。そのおかげで中心部は詳細に表現できましたが、残念ながら周辺のノイズは残っています。
今回ガイド鏡に2倍バーローをつけて撮影鏡筒と同じ焦点距離にしてずっとガイダーの監視をしていたので、SE200Nのパフォーマンスを十分に発揮できました。ガイドエラーがほとんどなかったので恒星像が非常にシャープです。
2006年9月3日 1:15〜2:20
露出:5分X12
レンズ:SE200N fl1000mmF5+ビクセンコマコレクタU
カメラ:Nikon D50(IR改)ISO1600
ガイド:EM200B+BORG76ED+
2xバーロー+DSI-PROguider
場所:自宅