さそり座の尻尾の部分にある散光星雲です。南の低いところにある星雲なので綺麗に撮影するのが難しい天体ですが、輝度は意外と高くて透明度の良い日には意外と簡単に写ります。

上のNGC6357は全体の形が花のように見えることから,彼岸花星雲と呼ばれています。
下のNGC6334は3つの円形の光芒と,筆で掃いたような淡い部分からなり,その形から出目金星雲という愛称があります。

かなり大きな星雲なので左の写真のようにカメラレンズでもその形がわかります。
このあたりは銀河の中心部に近いところで、銀河を構成しているたくさんの星が集まっていますが、星雲の周囲は暗いガス・暗黒星雲で星の光が遮られています。

さそり座にはこのふたつの星雲の下にもうひとつ明るい散光星雲(IC4628)があります。

彼岸花星雲(NGC6537)と出目金星雲(NGC6334)

2007年4月20日 2:28〜2:59
露出:10minx3
レンズ:miniBORG45EDU+7885 (fl276mmF6.1)
カメラ:Nikon D50(IR改)ISO1600
フィルタ:LPS-P2
ガイド:EM200Bにてノータッチガイド
場所:自宅