ペルセウス座の散光背雲。アメリカのカリフォルニア州の形に似ているので、カリフォルニア星雲という愛称があります。淡いので、残念ながら双眼鏡や望遠鏡では見ることはできませんが、写真で撮影するとカリフォルニア州のような姿が浮かび上がります。
この星雲の視直径は月の10倍近くあるので、望遠レンズでも大きく写ります。
フィルターをつけずに開放で撮影したので、周辺減光とハロが極端に出てしまいました。かなり画像修正しています。

NGC1499(カリフォルニア星雲)
2004年12月18日 0:18〜0:24
露出:2min×3
レンズ: Nikor 135mm F2.8 開放
カメラ:Nikon D70(IR改)ISO800
ガイド:V-1,GA-2にて眼視ガイド
場所:自宅
NGC1499(カリフォルニア星雲)
2006年9月28日 0:04〜2:14
露出:8min×16
レンズ:miniBORG45EDU+7885 276mm F6.1
カメラ:Nikon D50(IR改) ISO1600
ガイド:EM200B ノータッチガイド
場所:自宅

ペルセウス座の散光背雲。アメリカのカリフォルニア州の形に似ているので、カリフォルニア星雲という愛称があります。淡いので残念ながら双眼鏡や望遠鏡では見ることはできませんが、写真で撮影するとカリフォルニア州のような姿が浮かび上がります。
この星雲の視直径は月の10倍近くあるので、望遠レンズでも大きく写ります。

下は撮影をはじめた頃の作品で、2分3枚コンポでもそれなりに写っています。この星雲は中心部の輝度が高いので改造デジカメで簡単に写りますが、中心部の濃淡や周辺の淡い部分を描出しようとすると非常に難しくなります。これまで何度も撮影して、そのたびにのっぺりした画像になりがっかりしたものです。今回は長時間露出、つまりオーバーフローしない露出でコンポジットを増やすことで淡い部分の描出を試みました。
結果はご覧の通りで、とても満足のいく仕上がりです。コンポジットは4枚平均加算して出来た4枚を加算しました。フラット補正したのちにトーンカーブで少々強調しただけです。コンポジットを増やすことで偽色も少なくなりました。コンポ枚数を増やすのは予想以上に効果アリですね。

このレンズは非常にシャープなので細部まで描出されており、口径がたった45mmとは思えません。分解能、収差とも文句の付けようがないですね。唯一の不満はF値が暗いことですが、周辺減光が少なく60mmくらいのレンズを絞ったような印象なので納得できます。ピントの山が掴みやすいのも特筆モノ(ファインダーで合わせました!)で、初心者にはうってつけのレンズですね。ピント、ガイドの失敗が少ないので撮影が楽しくなります。これじゃあFS60Cの出番がなくなるかな〜(笑)