オリオン座のおなかの東(左)部分にあたるアルタニクのすぐそばにある散光星雲。真ん中の大きな星がアルタニクです。

馬頭星雲とはIC 434の東側(左)に浮かび上がる、馬の首の形にそっくりの暗黒星雲のことです。口径の大きな望遠鏡を使えば、散光星雲を背景にした影絵のようなイメージで見えます。IC434の右の方には薄く赤いガスがうっすら広がっているのが何となくわかると思います。オリオン座全体を撮すとその広がりが非常に大きいことがわかります。

馬頭星雲の左にあるのが燃える木と呼ばれるNGC2024です。この星雲は比較的明るく、小望遠鏡でも何となく炎のような形がわかります。

馬頭星雲(IC434)と燃える木(NGC2024)
2005年4月4日 20:26〜20:47
露出:5min×4
レンズ: 105EDHFx0.72reducer fl504mmF4.8
カメラ:Nikon D70(IR改) ISO800
ガイド:EM200Bにてノータッチガイド
場所:自宅
馬頭星雲(IC434)と燃える木(NGC2024) 天文ガイド'07年2月号入選
2006年10月22日 1:13〜3:11
露出:8min×10
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
フィルタ:LPS-P2
カメラ:Nikon D50(IR改) ISO1600
ガイド:EM200B、BORG76ED+DSI-PROguider
場所:美海町潮吹き展望台


今年2回目の潮吹き展望台での撮影です。当日は夜半までよく晴れていたものの風が強くて大変でした。それでも車のリアハッチで遮蔽をして馬頭星雲周辺をクッキリ浮かび上がらせることが出来ました。
馬頭星雲の東側のガス、青い反射星雲、燃える木の周辺から右上の青い反射星雲など、冷却CCDなみの写りです。やはり暗い空では写りが違います。
馬頭星雲(IC434)と燃える木(NGC2024)
2008年1月6日
露出:20min×3
レンズ:ε-160 fl530mmF3.3
フィルタ:LPS-P2
カメラ:SEO COOLED EOS40D ISO800
ガイド:miniBORG60+ToUcamproU+GuideWalk+EM200
場所:自宅


この日の外気温は4℃、センサ温度はー14℃でした。ベルチェ冷却で20℃近く下がるようです。
ISO1600はノイズが多いのでISO800で撮影しましたが、これでも少々ノイズが気になります。通常はISO400あたりがいちばん効率がよさそうです。