いっかくじゅう座の散光星雲。実際には、NGC 2237〜39、NGC 2246の4個の星雲・星団が集まったもので、見かけの大きさは満月の2倍ほどもあります。ばらの花びらの部分には、入り組んだ暗黒星雲のすじや暗黒物質の黒い点などが分布しているのがわかります。この黒点はグロビュール(胞子)と呼ばれ、ガスやダストが収縮しつつある星形成段階にあります。星雲の中央にはまるでばらの花粉のような散開星団NGC 2244が美しい。双眼鏡だと散開星団NGC 2244はとらえられますが、散光星雲の方は淡いので、双眼鏡や望遠鏡を用いてもほとんど見えません。

改造D70で一番撮影したかった星雲です。簡単な画像処理でここまで赤い散光星雲が出るのはすごいですね。
2004年12月16日 0:35〜1:16
露出:5min×2,3min×2
レンズ: PENTAX 105EDHFx0.72reducer fl504mmF4.8
カメラ:Nikon D70(IR改) ISO800
ガイド:V-1赤道儀,GA-2にて眼視ガイド
場所:自宅
一部トリミング
2005年10月13日 2:56〜3:52
露出:8min×5
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
ふぃるた: LPS-P2
カメラ:Nikon D70(IR改) ISO800
ガイド:EM200B、BORG76ED+ST-4
場所:自宅
この秋一番の晴天でした。元画像の雰囲気をほとんど変えずに処理したので、綺麗なバラになりました。
まだ東の空から十分上がりきってないのでLPS-P2フィルタを付けて撮影しました。撮影中は仮眠していたので気づきませんでしたが、フィルタを付けるとバックグラウンドのレベルが非常に低くなります。バラ星雲なら20分露出でもいけそうな気がします。20分露出したらどんな画像になるのかな?と、作品になってもまたすぐに撮影したくなります。
NGC2237(ばら星雲) 天文ガイド'06年1月号入選作品
NGC2237(ばら星雲)
2006年10月22日 4:05〜5:18
露出:15minX2+8min×2
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
フィルタ:LPS-P2
カメラ:Nikon D50(IR改)ISO1600
ガイド:EM200B、BORG76ED+DSI-PROguider
場所:美海町潮吹き展望台


今年2回目の潮吹き展望台での撮影です。空がかなり暗かったので15分露出を試みました。赤はちょっと露出オーバー気味でしたが、十分使える画像でした。風によるガイドエラーで半分は使えませんでしたが、SN比が十分なので滑らかな画像になりました。
NGC2237(ばら星雲)
2007年1月4日
露出:10minX12
レンズ: ε-160 fl530mmF3.3
フィルタ:LPS-P2
カメラ:SEO COOLED EOS40D ISO1600
ガイド:miniBORG60+ToUcamproU+GuideWalk+EM200
場所:自宅


冷却40Dの最高感度で撮影してみました。結果はやはりノイズが多かった・・・縦横縞模様のノイズが消し切れません。超高感度にする意味はないですね
冷却デジカメですから、これからは低感度、長時間露出でいきます。