Tamaki Hiroshi Fan Site Holic
新春SP のだめカンタービレ in ヨーロッパ
《放送》2008年1月4日〜5日 フジテレビ
《原作》二ノ宮知子
《出演》上野樹里 玉木宏 瑛太 竹中直人 ベッキー
《HP》
新春SP エキストラレポート
いきなりですが、実は私も川崎エキ、AB通しで参加してまいりました。
「今回のレポは辞退させて」と豆吉さんにお願いしてあったのですが、のだめレビューの冒頭でちらっと触れるつもりが、えんえんと書いてしまい・・こんな事に。
そのつい前日まで、仕事のやり繰りの算段で相当、気を揉んでいて一時は断念しかけたのですが、「これで指揮姿を生で見られるのは最後だ」という思いに勝てず、「ええい! ままよ!」と。 ハイ、勢いだけで生きてマス(笑)。
以下、幾分ネタバレがあるかと思います。 但し若松プロデューサーとの約束は守ります。
予定の12時から大幅に遅れること2時間半、やっとありつけたその席からステージ上の各席に配られた楽譜を双眼鏡で見てみると・・・
“3rd Concerto”
と大きく標題が見え、作曲者名のところには何やら長い名前が。
噂は本当だったんですね。ラフマのピアコン3番。
この曲、かつて映画『シャイン』でもメインに使われ、当時2chで「2番と3番と、どちらの方が難曲か」が議論になったことがまだ記憶に新しい曲です。 (因みにこの映画で、実在する不遇のピアニスト役を演じたのは『カリブ〜』でヴァルヴォッサ船長を演じたジェフリー・ラッシュ。 名演です。)
そして個人的にもこの曲は私にとって大変思い出深い曲でしたので、またしても俳優・玉木宏に運命的なつながりを勝手に感じてしまい、思わず感極まって涙ぐんでいると・・
指揮者・千秋真一がRuiと共に登壇です。
ああ! 何て痩せてしまって。 上からの照明を受けて頬の下に影ができるくらい。
でも不思議なことに、それは「清貧」にも通ずるような、彼の持つ慎ましやかな気品を引き立たせてもいて、 指揮台に向かう姿は「颯爽」というよりは、どこか、職人が自分の手仕事に向き合うような厳かな感じ。 凛とした空気を纏っていました。
この人と同じ空間に居られることは嬉しい反面、有りがたいような、申し訳ないような。
まずは彼の努力を期待しつつ、信じつつ、でもどこか不安なまま迎えた第一楽章冒頭。
そんな不安をみるみるかき消していく、その指揮の何とこなれて優雅なこと。
しなやかに、そして表情豊かに動く指と手首を十二分に活かして拍型を描く右手。
弦を鎮めてdiminuendに向かわせるべく、掌を広げてゆっくりと振り下ろされる左手。
どう見ても「芸術家」の手なんです。 雄弁な「表現者」の手なんです。
更に実際に目で見て痛感したのは、この指揮演技というもの、リアル指揮とはまた別の難しさがあるだろうということ。 目の前で拍出しする先生。 何回も音源を聞いているはずの、しかし千秋の棒で演奏していることになっているオケ。 ピアニスト固有の拍も織り込まなきゃならない上に、この曲の異常なほどのテンポの揺れ。
対するRui役の方、楽譜を手にスタッフの方から指示を受けていることからや弾き姿から察すると、ピアノ演奏経験有りとお見受けしました。 この方はテスト時とテイク時では演奏演技にかなり違いがありました。 やはりテスト時まで熱を入れてたのでは身が持たないのでしょうか。 カメラが回っていないときにはひたすら腕や手首をブラブラさせてました。
ピアノにもどんな仕掛けがしてあるのか、チューニング時のA音をコンマスの方が取ろうとしたのですが不発だったようです。 更にRui役の方も実際に打鍵されてたようですが、客席にはリアル・ピアノの音はほとんど聞こえず。 あれはどうなってるんだろう???
最終楽章はラストのおよそ2分間。
同じ音型を主音を下降させながらカスケードに繋いでいく部分が、心を駆り立てます(聞くたび、私はいつも“機関車”を連想してしまうんです、特にアルゲリッチ盤)。
難所の連続です。 途中、『ベト7』を思わせるような振りもあって「あ!」と思わされました。 ここまで気持を高ぶらせる旋律を何回も撮るとなると、まさに集中力の持久戦ですね。 本当にタフです、精神的にも。
何度も何度もテイクを重ね、その度に舞台袖に引っ込んでいっては登壇前にその舞台袖で練習をしている姿が印象的でした。 更に玉木さんだけでなく、ミルヒーの言葉を借りるなら、ドラマというモノ作りに正面から向かい合っている大勢の職人たちの姿が本当に美しい。 心からそう思いました。
対照的に、観客席でお気楽に聴いてるだけの私の方が途中で電池切れしてきて、「玉木さんの汗を拭きに来てる人、あのタオルの10センチ四方のかけらでもいいからクレナイかなあ、一万円で(笑)」とかイタい雑念で脳みそが一杯になってきて、お恥ずかしい限り。
演奏終了時、指揮者・千秋真一の姿を渾身の演技で見せてくれているこの俳優に対し、 助監督からの指示通り、私も客席から「ブラボー!」を叫びたかったのですが・・・
ピアニストRuiと握手&視線を交わす流れで客席をめぐらすように視線が来るので
「ブ・・・・」
と沈没してました。 それも何度も。 情けなし!
そして何と悲しいことに、早くも7時台で若松プロデューサーから「玉木君と(Rui)さんは今日の撮影はこれで終了です」と告げる声が場内に響いた瞬間、会場から「はぁ〜」というため息が一斉に洩れて。
これに応えて玉木さん、うっすらとSな微笑みを浮かべて客席に視線を配ってました。
「もう行っちゃうよ〜、帰っちゃうよ〜」みたいな?
クソっ!!! またしても飛び蹴りを食らわせたい一瞬でした(オイオイ;汗)。
でもスタッフの方からマイクを受け取り、「本日は本当に遠いところからも来てくださり、ありがとうございます。・・・僕の指揮シーンの撮影は今日で終わりですが、この後もまだ他のシーンを撮り続けるので・・・」と、ご挨拶のお声を聞かせてくれたので許してあげましょう(何様だ?ワシ)。
その後は指揮者とピアニストのいないステージに向かって、あたかも二人がいるかのように「ブラボー!」と叫んではしゃぐ峰を初めとする桃音大メンバーの絵を撮りましたが、このときの瑛太の姿にも心打たれるものがありました。 やっぱり役者って凄い。
楽しかった!
予定では9時間。 たとえ途中に休憩を挟んだとしても長いだろうな〜、退屈だろうな〜、くたびれるだろうな〜、とヘナチョコな予測をしていた私ですが、あっという間でした。 楽しかった〜、もっともっと同じ空間に居たかった〜
玉ちゃん、いつもいつもありがとう!
追記; この日は川崎に一泊。 ホテルのTVでアメトークをリアルタイムで見ましたが、家に帰って録画を再生してみると、何と『○×』刑事の宇△井健さんの姿が・・(泣)。