敵は本能寺にあり 信長の棺 完結編![]() 《放送》2007年12月16日 テレビ朝日 《脚本》金子成人 《出演》市川染五郎 玉木宏 釈由美子 柄本明 中村梅雀 《HP》
1.敵は本能寺にあり・前篇 素晴らしかった! 驚きました! 今となってはあれこれ心配したことが玉ちゃんに申し訳なくてしょうがない。 平伏どころか・・・ 御前(おんまえ)にて五体投地をしよう!! (って、ホントにやりそうな自分がこわい・・) で、こうやってレビューを書き始めたのですが、 当初『本能寺〜』は、これでも一応できるだけ真面目に書こうと思ってたんですっ! ところが・・ この玉木信長、美面ベースに気品のコーティング+狂気風味 → 妖艶 の威力! 気品の決め手は指や仕草、佇まいの美しさ、そして何より視線の送り方でしょうか。 そして狂気の決め手は、何といっても、あの「眼」。 で、相変わらず繰り返し観てますが、ともすればTVの前で「はぁ〜」とか「ひぇ〜」とか、変な声出しながら悶絶してつぶれ、横で見てる娘から冷ややか〜な視線を送られる始末(汗) (小学生の娘の方が冷静に見てますぅ・・) くやしいので夜中にヘッドホンで(出ました名物、ヘッドホン!)観ておりますが ひたすらわびしいです・・・・。 それに、はかどりませんね〜、冬休みだしぃ・・。 で、例によって「魔のヘッドホン」、みなさんお試しあれ。 うふふ、衣擦れとか、吐息など、あんな音やこんな音が聞こえてきます。 観る度に煩悩の燃えカスが強力に再発火・・・もう身が持ちません! というわけで、自身の健康のためにも(笑)燃えカスを吐き出さねばっ! では、燃えカス、いきます! (???・汗) オープニングは、本能寺の信長のもとへ明智光秀率いる夜討ちの場面。 聞いておりましたよ、あの白綸子の寝間着姿のことは。 ですから、藍色の闇の中に白い人の姿が浮かんだとき、 そしてその人の性急な裾裁きで裾がみだれ、太ももがチラっと垣間見えたとき・・ はだけた胸元から白い肌が垣間見えたとき・・ 私の脳内に早くも妖しげな脳汁が。 あ・・時代劇の見方、間違ってますかね・・・ ・・でもこんな感じで最後の最後まで間違いだらけのドラマ鑑賞でした(ため息) こんな時代劇の見方があったのか! (いや、ない・・汗) いちいち、「肩がモロ出しだ〜!」とか、「すねが見えた〜!」とか、 世のエロおやじに親近感が増した一夜でした・・とほほほ しかし、私のように間違った見方をしてた人がきっと数多くかったのではないかしらん。 信長最期の場面で、「見えにゃ〜〜い!!」と悶々とした不埒な貴女、 お仲間でございます。 甚だ勝手に同胞意識を感じさせていただきます。 一緒にお館さまの手討ちにあいましょう(笑) にしても、あの夜闇に映える白い寝巻きに、白じゃなくて赤の帯。 (このドラマ、玉木にやたらと“赤”を使いたがるのはどういうことか?) その衣装に、「偉丈夫」って言葉そのものな体躯のよさがインパクト特大。 肩幅の広さがいいんですね、男の着物は肩で着るもの。 さらに手足の長さもあって立ち居振る舞いが大きく見えて見応え充分。 やっぱり信長はこうでなくちゃ! 場面は変わって、光秀の娘・綸が、嫁いでいた荒木家から戻される場面。 御所敷地内で馬揃えを、という信長の企てのために根回しに東奔西走する光秀の姿を、物語は追っていきます。 中でも、朝廷との接見の際に額づいた光秀の顎から大粒の汗が滴り落ちる場面! 究極の中間管理職の悲哀、ですね。 ・・・身につまされます・・・ そうしてやっとこぎ付けた場面はあの! 御所での馬揃え! 黒の生地に金の縁取りのつば広帽子を斜めにかぶり、首には黒の地に灰色の模様のストール、そして黒基調のお着物。 やっぱり中間色よりも黒、白、赤が似合いますね。神々しくなります。 そのお姿で馬に揺られ、揺られ、揺られ、揺られてゆっくりと進む信長。 あ〜、あの馬になりたい!(爆) ・・・・そ、そリはモロ18禁(汗)? あう、歩みを進める馬の振動につれて、信長玉木の身体が揺れてるわ〜。 信長玉木の重みが眼に清かに見えるわ〜。 重み、って・・何かエロいわ〜・・・・・・・悶々・・・・・・・(以下、激しく略) それにしてもこの衣装、キマり過ぎですねえ。 人並み外れた顔の小ささが、輪郭の美しさが、何より気品が、尋常じゃぁない。 ビスクドールみたい。 それにこれこそ今回のコスプレ大賞もの? (いえ〜、後に出てくる甲冑に赤マントも捨てがたいな・・と目移り) 玉木信長写真集、出してよ〜>タマクラ! 一方、淡路平定の後、四国に渡り、光秀を出し抜いた形になる秀吉。 その旨を丹波の亀山城で左馬助から聞き、うなだれる光秀です。 長年の忠義にも関わらず、織田家を次々と追われた家臣を思い、 「そなたや娘たちにそのような思いをさせたくない。・・・何があろうとそそうなく、お館様の御許で勤める外はない・・。 わしはのう、いつかはここで一人、竹林を渡る風の音に包まれながら余生を送るのもよいな、と思うておる。」 ・・・ と、つい長く引用してしまいましたが(汗)、 この光秀の心中を察するに余りある言葉、そして梅雀さんの語り、いいですねえ。 日本の平均的中高年の企業戦士にはこの場面、泣かせるシーンじゃないでしょうか。 私も泣けました。 はぁ〜〜。 明智光秀の人物像にもやはり諸説紛々あるようですが、当地に隣接する明智町には、意外にも彼の主君としての人望の高さが言い伝えられています。 う〜、奥が深い。 場面は天守閣を訪れた前久が「見なければよかった・・」と狼狽しながら吐き出すように言うシーン。一応ミステリーの態を成してますね。 場面替わって、甲斐の武田家を滅ぼし、帰りに東海道を西進して浜松城の家康を訪れる信長。 途中でチラッと映る、甲冑に赤マント姿・・ かっこいい〜〜〜〜!!! 痺れる〜〜〜〜〜!!! 武将姿なんて憧れたことなかったんですけど? マッチョな髭面男が好きなんて、自覚したことなかったんですけど? それにこの場面、なぜ「チラッ」だけ? 甚だもったいなし! 写真集、激しく希望!!! そして道中の家康のもてなしに感謝し、「安土城にお招きする」と伝える信長ですが・・。 この場面のお召し物は白の小袖に黒の肩衣? こんなさりげな〜いモノトーンも、やっぱり凛として艶やか! む〜、侮れない信長ファッションの数々。 ・・・にしても信長君、家康ちゃんは嬉しそうじゃないよ〜〜ん。 そこで場面は安土城、家康の供応役を光秀に命ずる信長です。 お召し物は左半身が鮮やかな赤、右半身が黒? (前久との茶室のものとは別) 情熱のチュロ×誘惑のチュロ? (殴) さらに左馬助を呼びつけ、綸を妻に娶ったことは光秀への恩に報いる証とを問い詰めます。右ひじを座椅子?のひじかけに載せて片膝立てたあぐら。 ガタイがいいのと、袖から出た手が長いので「絵」になります。 「折有れば馬で湖水を渡る姿を見せると言うたことも反故か?」 と穏やかな口調で左馬助を責める信長ですが、 う〜〜〜ん、怖い(笑) 何だか異様な空気が漂ってます、和やかなのか、怖いのか。 いや、やっぱり怖い(笑) この場面が玉ちゃんが言っていた「非情なだけではない」信長のことかしら。 でも決してソフトにはなってない。 「いえ、忘れてはおりませんぬ」 と答えた左馬助を、顔の半分だけで嗤い、蘭丸を呼びつける信長。 「その方の妻に ・・(一呼吸置いて)・・下げ渡す」 と言ってくれたのが、・・・ハープ、でしたね・・・・・。 !!!! もらって困る贈り物の筆頭! (置き場所に困るじゃん!) ・・だと即座に思ってしまったのはしみったれた主婦根性のなせる業でしょうか(汗) おまけにこのときの顔の半分嗤いの眼の凄み!! キラッキラの目を、瞬きもせずに! (ドライアイに注意・笑) その冷たい美しさの向こう側で何を考えているのか、信長。 「非情なだけではない」って、こういうことだったんですね。 信長の最期を思うと、静かだけど心に残る場面でした。 かくて安土城を訪れる家康。 「こたびはかくも見目麗しき安土城にお招きいただき、身に余る光栄に存知たてまつりまする・・」 心にもないことを暗誦で朗々と言う家康です。 演ずる椎名桔平の台詞回し、絶妙なタヌキ味! ちょっと鼻声はわざと? 対して「待っておったぞ、三河殿」とのたまう信長は 正装の直垂?に烏帽子。 これもすごく似合って、お雛様のお内裏様のよう。 平伏して応える椎名家康の「ははあ〜」まで、タヌキ・トーン。 何かね、何も知らずに?満足げな信長がどんどん愛おしくなっていきますが(涙)。 場面替わって、援軍を請う秀吉の書状を受け取る信長です。 お召し物は例の演歌歌手風な白。 この場面の声音、高いですねえ。でもサバサバした感じだわ。 百を語る、声のトーン。 「はげねずみめ・・秀吉を叱るのは後のこととして、取り合えず援軍は送る!」と言い放ちます・・・が、送る援軍を誰にしようか算段するときのグルグル目の大きいこと! チト怖い。そして 「仕方あるまい!」(←すっごく声がたくまっし〜!!) と、光秀を送ることに。 こうして光秀を 「接待役はここまででよい」 の一言で家康の供応役から解任することになるのですが・・・ 信長の言葉足らずな部分・リップサービスの下手さ、が、観ているこちらには痛いほど無念に思われます。 衝突を避け、人間関係を巧みな言葉ですり抜けていくことが尊ばれる日本では、信長は異質な存在だったんですよね。 ・・・などと、知らない間に私は玉木・信長像に惚れこんでいくのでありました。 (中篇の続編(笑)・おしまい) 4.『のだめSP・第一夜』ちょろっと感想+『敵は本能寺にあり』レビュー:後篇 一年ぶりの再会。 感動、感激、感涙・・・。指揮シーン見てるだけでこんなに感動したの、初めて。 そりゃ〜、痩せますよね〜、あんなにてんこ盛りに指揮シーンを撮ってたんだ・・ 指揮が上達?なんてもんじゃない。 素晴らしい! 神々しいくらい! 何より、音楽の愉しみを「魅せて」くれた。 観てるこっちをワクワクさせてくれた。 こんなこと、本物の指揮を見てて経験したこと、ないです(きっぱり!) それに原作より遥かに人間味を円熟させたような千秋像になってましたね。 「いい顔の」千秋がいっぱいだった。それも演ずる俳優自身の「いい顔」だった。 あの「感無量顔」の素晴らしさ! 偉いよ、玉ちゃん、地面に頭がめりこむほど(笑)土下座したい。 土下座ついでに・・・ナンなんですか? あの大人の色気は?と質問(笑) 酔っ払って鼻歌千秋(あの声がはぅ〜〜ん、ステキ♪)、 寝起き千秋(くしゃくしゃ無造作ヘア+素肌感がごちそう♪)、 足首千秋(ついにフェチがここまで、じゅるじゅる(涎))・・。 指揮だけじゃなくって大人の色気もてんこ盛りだった・・ 何かを成し遂げた男って、色っぽいね〜! って、千秋のことだけ言ってるわけじゃありません。 別にちゃんとレビューします。 さあ、今日は第2夜。 「いやだな〜、もう、終わりだ。」 はぁ〜〜(ため息) おっといけない、『本能寺』のラストが残ってました。 このドラマは個人的に玉木作品の中の「勝手にベストテン」第2位ですのん。 この一年でぐっと飛躍した一人の俳優の大切な大切な足跡の一つ。 この辺りからこのドラマ、あれよあれよという間に左馬助のモノローグか、短い挿入話でどんどん事の成り行きが進展していきます。 畳み掛けるような物語の展開で光秀が追い込まれていく様を出したかったのかしら。 でもミステリー中心の仕立てで行くならここからが面白いところだったはずなのに、単に駆け足なだけに感じられました。 う〜ん、私の頭が蛍光灯なせいか? じゃんねん。。。 突然の光秀・供応役解任の話を聞き、光秀の胸中を量る家康、そして前久。 一方、信長への不信感を募らせる家臣を必死で説得する左馬助です。 しかし光秀自身が不可解な行動を取っている様子。 な〜にか、変。 それを感じた左馬助が間者を立てるのですが。 ドラマではこれまで左馬助にその心中を吐露してきた光秀が、ですよ。 つい先ほどまで、信長のあらゆる蛮行・横暴にも耐えて「何があってもそそうなく」勤め上げる覚悟でいたはずの光秀が、ですよ、ここで一転、謎めくわけですから、唐突にミステリー色が強くなった感。 供応役解任が堰を切った、ということなのでしょうか。 場面は替わって、前久、家康と共に能(正しくは幸若舞だそう)を観る信長。 演目はお気に入りの「敦盛」。 これもまた、信長の最期を考えると痛々しい演目ですね。 さらに、生きた魑魅魍魎と同席していると知ってか知らずか、このときの信長の一点の憂いや疑念もない面持ちも痛々しい。 さておき、相変わらずの「ゆっくりまばたきwith長いまつげ」がノーブルだわ〜。 玉木がこの信長を演じたことで、その美しさが、観るものを余計に悲しい気持にするような気がします。 そこに居るだけで、美しさ=儚さ=もののあはれ、ていう味が出せるような稀有な俳優ですね。 おっと!忘れてはならじ!(笑) この場面では信長、直垂に烏帽子のマロ(=公家)ファッション。 これも不思議と似合う、どころか、薫るほどの高貴さが一層、増してます。 勇壮な甲冑から高貴な公家装束に至るまで、時代モノの衣装をこんなにあれこれ幅広く着こなせる俳優、他にいるのかしら。 直垂の飾りひもの朱が何気に差し色になっていてこれも艶やか。 本当に、あの南蛮キリンから演歌歌手、甲冑姿、公家装束、白黒武士スタイルまで取り揃えて写真集出してくんないかな〜、 タイトルは「玉木時代劇・ザ・ファッションショー!!」(クサい?)とかで(笑) 写真集! カモ〜ン! 激しくカモ〜ン!!! (吠) 片や、吉田神官を介して公家衆とのやり取りを隠密で繰り返す前久。 驚いたんですが、彼はこのドラマHPの「登場人物欄」で「反信長勢力を結集しようとして」と解説されているんですよ。 少なくとも茶室で信長と高笑いしていたときにはそのような腹蔵はなかったはず。 見限った、っていうことなんですね。 そして片や光秀は、高松行きという信長の命にあっさり従うことなく、西の郷での連歌の会、戦勝祈願など、時間稼ぎに遁走。 何やっとんのじゃ〜!って感じですねえ。 また片や、信長の嫡男・信忠の同行をなぜか断って堺へ立ったタヌキ男・家康。 う〜ん、怪しい。 そんな光秀たちの動きを不審に感じたサル男・秀吉は、間者を増やして京に送ります。 一方、僅かな手勢で上洛して本能寺に入る鹿男・信長、もとい、玉木信長。 身にまとった赤マントはベルベットだそうで・・ あへぇ・・・玉ちゃんがベルベット・・これだけで速攻、妄想の世界へ。 (う〜〜ん、易い、易いなあ>自分(笑)) あ〜、タヌキか、サルか、鹿、みなさんはどの動物がお好きですかぁ〜? (爆) う〜ん、今回はここまで。次回は「後編の続編」です。 最初から「その1」「その2」って番号付けていけばよかった・・ (後編・おしまい) 5.『のだめSP・第二夜』ちょろっと感想+『敵は本能寺にあり』レビュー:後篇の続篇 は〜、夢にまで見ていた日が過ぎてしまった・・・。 と、フヌケてばかりもいられない。 もうすぐ『しかよしお?』(@新春ボーリング)(笑)! 『のだめSP・第二夜』では遂にやってくれましたね・・・(←放心状態) それは2008年1月5日、23時13頃、ついに!ついに! 悶死爆弾投下! あのポッテリ唇が! びぇ〜〜ん。。。 この瞬間、この国全体で一体何人の人がTV画面の前で悶死したか、と。 それはさておき。 千秋の指揮シーンが満載の第一夜、実は私、視聴率を心配しながら見てました。 こんなにみ〜〜っちりオケ・シーンを流し続けて大丈夫なの?って。 それが第二夜ではものすごいエピソード展開の速さ。 おまけに驚くばかりの千秋のデレ加減。 イケメンじゃなくて、タレ面? デレ面? (←八つ当たりです) ん〜〜、ちと不満(←「じぇらし〜込み込み」です)、 い〜やっ、かなり不満っ!(笑) といいつつ、千秋の白タイツのふくらはぎ部分ばかり撮っていた変態 あのふくらはぎの写真、カマ〜ン! (吠) もひとつ、砂漠のプロメテウス作戦で千秋玉木のやつれ具合に仰天! これほどになるまで、指揮、がんばったんだね(涙)・・ とりあえず、新春ボーリングでの玉ちゃんの元気そうな様子に安心安心。 スポッ!っていうパワーボーリングも健在。 おまけに、「ニャニか、あった?」と勘ぐりたくなるほどの“千秋スペシャル”な大人の余裕+色気が完全に消え去った、ほわ〜っとかわいい!小川先生の姿に、これまた仰天! あれは演技だったのか・・・と、これも安心。 (↑一人で落ち込み、一人で回復する、以下エンドレス、の図・笑) よっしゃ〜〜! (って意味不明?) 小川先生、なんってかわいいんだ! いい味だ! 私ってこんな趣味もあったのね! (って、中玉(=中の人が玉木)なら結局ナンでもよくなってきてる自分) あれが千秋クランクアップの翌日から? 凄いよ! さて、小川先生からは多分、一番遠いキャラであろう信長の『敵は本能寺にあり』のレビュー、最終章です。 供応役解任から謎の隠密行動まで。 このドラマ、そうして光秀が信長への忠誠から一転して翻意に至ったプロセスの描写が弱かったんじゃないでしょうか。 せめて、「竹林を渡る風の音を聞きながら」などと、どこかノドカ〜に語っていた場面の光秀に、もっと切迫感・苦渋をにじませた演出をしていて欲しかったなあと感じました。 前にも取り上げた駆け足感も含めて、こうしたドラマとしての展開力が終盤で腰砕けになってしまった、と感じたのは私だけかしらん? さてさて。 「先の右府(=信長)を討て」とのご綸旨が出る予定である旨を前久から聞いたと、左馬助に告げる光秀。 しかし「かつて公家に利用された挙句にお家を滅ぼされた」から安易に受け容れるわけにはいかない、と左馬助は抗います。 そこで光秀は左馬助に打ち明けます。 天守閣→天主閣 に変えた信長を朝廷の脅威に感じ、 「恩も親しみも持ってきたが、帝の有り様を侵そうとなさるなら、それは断じて阻止せねばならぬ」 と言った前久の言葉を。 さらに次のように自らの胸のうちを語ります。 「(信長に)非道があれば、臣下は臣下としてお諌めいたすことも忠節ではないか・・ 武士として生まれ、あるじとして探したのは、やがては己も天下に躍り出たいという夢があったからなのではないか。 不本意ながらその夢を削りつつ、今日に至った。」 この言葉も、少しでも野心のある日本の平均的サラリーマンの代弁になってますね。 原作の人気の所以が窺われます。 梅雀さんの語りも典型的な時代劇の「型」通りですが、本当に説得力のある台詞回し、そしてきちんと発せられた日本語の響きの美しさを再発見させられました。 場面替わって、信長の上洛祝賀の茶会。 茶器の名品を嬉しそうに見る信長が、これまた美しい! (でも、わたしゃ〜「あんたが名品だよ」と言いたいス) お召し物は中は白の小袖?に上は黒の羽織? かな、 やっぱり白×黒が神がかって見える×似合う。 でも状況を考えるとこの信長の嬉しそうな顔が痛々しいんです。 その場を前久は腹痛で退席・・・って、小学生の仮病みたいだっ! 一方で、諸大名の布置を見て「明日早朝、本能寺にまいる」と左馬助に告げる光秀。 まだ夜が明けきらぬその日、いよいよ本能寺急襲。 出陣にあたって信長との会話を回想する左馬助。 「その方、わしに仕えよ」 「引き裂いたのは、わしか?」 ここで描かれた信長の左馬助に対する思いには、男とか、女とか、そんな性別を超越したエロティシズムを感じましたよ! 言ってみれば信長の「同胞に対する飢え」みたいなものを。 左馬助の腹心が欲しかったんではないかと。 その左馬助をはじめ、光秀たちが攻め入ったとき、信長は・・・ うぎゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(吠)!!!!! って、信長が斬られたのではありません。 私の悲鳴です(笑) 肩がモロ出しですから! 目にごちそうなモロ肌がモロ出しですから! 鼻血さん、コマンタレブ〜ですから! (←バカですから!) 夜目にも麗しい、つややかな首筋の美しさをおしげもなく晒して、お顔なんぞ洗ってます。 手の動きにつれた肩の動きが・・なまめかしい・・(悶) 手水を掬う手のひらにまでエロスを感じてしまう私の脳ミソって・・・ どうにかなってます?(笑) (いや、あの手がイカンのだ! って言っておこう・悦) う〜〜ん、歴史的大事件に至る場面だって〜のに、私ったら一体(泣)・・ しかし外の物音にそのギョロ目を光らせ、動きの止まる信長。 長身に映える白に赤の衣装をはためかせて渡り廊下に出ます。 特に裾がキケンな感じではためいてます。 (キケンなのはオマエの脳ミソだ!というお叱り、ごもっとも・汗) と、そこに左馬助をはじめとする光秀勢が。 その左馬助の姿に 「しがらみに負けたな」 というときの、万感込められたあの鋭い「眼」、そして軽い侮蔑を含んだ口調。 たったこれだけの瞬間の表情が、声音が、いい、素晴らしく、いい! 士気を奮い立たせて 「信長殿、大小の太刀のみにて日向の守・光秀のもとへ下られよ」 と吐かれた左馬助の言葉に、とんでもなく不敵な笑みを右側の頬だけに浮かべて 「是非もない!」 と応える信長。 あの台詞、あんなに豪壮なイントネーションで言うんですね。 そして 「ゆめゆめ首を取って功名を立てようなどと思うでない」と窘めたはずの左馬助の言葉にも拘わらず、反信長派の家臣・斉藤利三の号令で弓矢が信長に射かけられ、その一本が信長の肩に・・・。 ・・・ぐふっ、 ・・って、すいません、またしても信長の声ではありません。 私の悶絶です(笑) 殺陣の巧拙は言うますまい、っていうか、言えにゃい。 つい「おっ!」と、下半身ばかりに目がいってしまって・・・(恥) だって、一歩前へ出るたびに裾がひらめいて、おみ足が惜しげもなく・・・・っていう期待値がはてしなく高い(笑) でも『のだめ』のベト7を初めて振る場面で「えらく上半身に重心の偏った体つきだな」と思ってたのを思い出しました。 火を放たれて焼け落ちた本能寺跡からは信長の遺体がみつからず、残った謎。 「あの時の信長様の顔つき、死を覚悟した顔ではなかった」 という、ドラマの冒頭でも流れて印象を残した左馬助の言葉がここで。 信長の遺体を捜しつつ、これまで信長が見せた姿を振り返る左馬助。 さらにドラマはここで一気に前久と家康が裏でつながっていたことを描きます。 また光秀、遅まきながら 「思い返せばわしは目に見えぬ波のうねりに乗せられていたような」 と、踊らされていたことを自覚。 そうそう、ご綸旨が出る、という話も前久のウソだったんですね、前久は行方をくらますし。これだけでも散々な光秀が、山中で山賊に殺されるという惨め過ぎる最期でした。 結局、左馬助は、実は信長の腹違いの兄弟である、阿弥陀寺の清玉上人から信長の最期を知らされます。 抜け穴を通り、本能寺脱出を図るのですが、何者かの手でその穴の先が塞がれていることを知り、追っ手にも迫られた信長が 「もはやこれまで。是非に及ばず」 と自害したことを。 うぎゃ〜〜〜〜!! ・・・ってしつこいから止めときます(笑) 充血を活かした?眼力がやっぱり凄かった。 眼の力だけでこっちが殺されそうです。 そして阿弥陀寺に安置された信長の遺体の死に顔の美しさっていったら! ドラマ史上、最も美しいと言われた『ツイン・ピークス』のローラ・パーマーの死に顔なんて、メじゃないね。 だって気品付きですよ! それも天才の。おまけに、美しくて高貴なその死に顔に、信長という形で生まれた天才の寂しさが重なるじゃあないか。 ここからはラストに至るまで、回顧の形で信長が描き出されていきます。 左馬助「輝くまなざしで物事を語られ、きさくな一面ばかり」 清玉上人「親の慈愛を知らず、心に鬼のようなものを溜めていった」 狩野永徳「このような城をお作りになった方が、あの後どのような人生を送られるのかを見てみたかった」 信長という人に思いを馳せさせる言葉の数々。 それまで玉木が演じてきた信長像がチャチだったら、こんな証言は笑止千万だったはず。 安土城の仕掛けには少々笑わされてしまいました(だってインディ・ジョーンズの『失われた聖櫃』みたい!)が、狩野永徳の言葉から、並居る戦国武将と信長との人としての格の違いを思い知らされ、その大切なものを失った喪失感の見える左馬助の表情に救われました。 染五郎さん、一応ファースト・クレジットですからね。地味な役柄ですが誠実な人間像がちゃ〜んと見て取れた。 それで何と、ああ、さんざんイチャモンつけたのに、安土城炎上の場面で泣きました〜。 更に左馬助が馬で湖を渡るシーンでも号泣。 私が玉木ファンだからこの信長に必要以上に感情移入してんのかしら。 フェアな感動ではかしら。 でもこういうのも“アリ”ですよね。 ドラマへの集中力が違う。 特定の役者のファンになってよかった!って思えます。 というわけで、時代劇どころか民放のドラマを観なくなって久しい私。 すっかり忘れてましたが、 そんな辺りが時代劇の愉しみの基本形だったんですよね。 はい、正直、感動しまくりでした! 結局。 (笑) 「我が安土城を乗っ取ったな」 と語る信長の姿を思い描きながら安土城天守閣から城下を見下ろす左馬助を撮った場面でクレジットが流れ始めたときは呆気にとられました。 「いやだな〜、もう終わりだ」(@『のだめ』) 「この人の信長をもっともっと観ていたい。そして感じていたい」(@『のだめ』) ですよ〜。 う〜、もっと観たかった。 (おしまい) |