Tamaki Hiroshi Fan Site Holic
変 身
《公開》2005年11月19日 日本出版販売
《監督》佐野智樹
《原作》東野圭吾
《出演》玉木宏 蒼井優 佐田真由美 釈由美子
《HP》
ギター音楽と、人物を廻り込むカメラの手法に少し古臭い感じがするのは否めませんが、玉木宏の、色香抜きの役者としての底力・可能性を見た気がした作品。
脳移植により人格が変化していく主人公「成瀬純一」と、変化後の「京極瞬介」。演じるのが難しく、でも役者冥利に尽きるはずの役どころ。(しかし朴訥とした純一よりも、屈折した京極を演ずるときの方が玉木氏はいきいきとしていたと感じたのは気のせい?)変わっていく純一を、うっとうしいくらいひたむきに愛し続ける恋人メグ役の蒼井優も、「かわいい女の子」の最大公約数をねちっこいくらい丁寧に演じています。
見所は、京極の粗暴で怨念の固まりのような人格が純一に割り込んでくる瞬間の玉木の表情・声音・物腰です。ラストでは、それまで冷静に芝居を観察していたつもりの私ですが、純一がメグに向かって言う短い語りのウマさに一挙に飲み込まれて、不覚にも涙・涙・涙でした。