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クーラーもヒーターも良く効き申し分ないパブリカですが
やはり昔の車、点火系がポイント式です
この部分は消耗品で確実に不調をきたします
定期的に交換すれば良いのですが・・・
ここはひとつ、完全メンテナンスフリー化に挑戦です


同時点火システム導入後のエンジンルームです
最大の難関は、やはりディストリビューター (以後デスビ)の改修でしょう
画像中央部に見える赤茶色の部品がそれです
それでは、順を追ってご説明しましょう


ブルーの画像が、エンジンから外したデスビを完全分解したところです
左上の「ポイント」と「コンデンサー」関連のパーツは使用しません、その代わりに
オレンジ色の画像のフルトラシステムを、2セット使用します (画像は1セット)
アメリカでは「コンピュファイア」、イギリスでは「ルミネーション」でおなじみです


同時点火用デスビの完成です、見かけはただの4K用デスビですが
フルトラデスビ2個分の機能が凝縮された高性能デスビに生まれ変わりました!
点火コイルも同時点火専用が必要です、1個で通常のコイル2個分に匹敵します
すべてが倍、つまり点火性能は8気筒と同等になります


現物合わせで製作した極太シリコンプラグコードを装着したら完成
通常はコイル〜デスビ〜プラグの順でつなぎますが、これはそうなっていません
コイル〜プラグと直につないでいるのがおわかりでしょう
そしてデスビはクランク角センサーとして点火時期コントロールだけを行います
ピンときた方もいると思いますが、これはまさに
「ダイレクトイグニションシステム」そのものなのです

AE86などで4AGエンジンをキャブレター化している方の多くは
4K用デスビを小加工して使われているはずですから
まったく同じ手順でフルトラ同時点火のダイレクトイグニション化が可能です

 

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