SOLINA EFB

ARP Solina String Ensemble

まだまだポリフォニックシンセサイザーが無い頃ストリングスキーボードは重宝された。

当時私は良くストリングスの音を得るためにローランドのRS505・RS09?とか

ヤマハのSK10、コルグのデルタとか借りてバンド演奏の中でオルガンやエレピの間に少し加えていました。

そのストリングスキーボードの頂点にいたのがソリーナストリングスアンサンブルでした。

その後ポリフォニックキーボードが当たり前になった1989年頃

ポリフォニックアナログシンセサイザーで作るストリングスの音とは違うものも

欲しくなり東京のある楽器やから10万円ぐらいで購入した。

 

発売時期

1975〜1980ぐらいの間に発売される

 

他のストリングスアンサンブルとの比較

ヤマハのSKシリーズやコルグのデルタなどはハモンドオルガンのドローバーの様な

複数の音階が発信していてその音階ごとにボリュームの調整ができ音色を変える事ができたが

ソリーナの場合コーラス機能で音を厚くする仕掛けだった。

でも恐らくヤマハのSS30とかローランドのRS505などはよくにた構造だったと思う。

また当時BGMなどのスタジオミュージシャンなどは高い音はソリーナを使い低い音はSS30を使用していたそうです。

そしてポリフォニックシンセサイザーが無い70年前後ライバル機種はメロトロンだったが

鍵盤を押して少しの時間しか音を伸ばし続けれないメインテナンスが大変な為

手軽なソリーナーを使うミュージシャンが多かった。

 

中身はシンセと言うより一本ドローバーのオルガンと同じでノコギリ波の音源に複相コーラスを

かけると広がりのあるストリングスの音ソリーナの音ができる。

発売当時は単相のコーラスすらろくになかった時代だったのでソリーナの秘密はあまり知られてなかった。

1984年頃の音楽雑誌のキーボーディストが集まって対談している記事があり

ソリーナやポリ6に付いているコーラスの部分だけ売ってくれないかなと書いてあるのを読んだ事がある。

そのくらいソリーナに付いている三相コーラスは素晴らしいストリングスの音ができる。

 

よく耳にしたサウンド

70年代のバンドのストリングスの音やテレビ番組の効果音など沢山使われていた様ですが

例えばテレビ番組の夏目雅子さんが出演していた「西遊記」で神秘的な場面などの効果音は

おそらくソリーナだと思うのですが番組のサウンドトラックを作っていたのがゴダイゴのミッキー吉野さんだったので

もしかしたらローランド派の方だからRSシリーズかなとも思った。

それからテレビドラマの「白い巨塔」や「俺達の旅」などで考えているシーンなどでソリーナの音がした。

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2001.07/28

08/19